新装版 夕陽ヵ丘三号館 (文春文庫) (文春文庫 あ 3-6)
新装版 夕陽ヵ丘三号館 (文春文庫) (文春文庫 あ 3-6) / 感想・レビュー
スエ
「社宅」なんて怖いワード❢入ったが最後、人のペースを乱す女として名を馳せるスエは、すぐに村八分になる事間違い無しッ❢ そして夫は降格&左遷。南アフリカ辺りで単身赴任頑張って〜♡ ザーマス母達の熾烈なマウント争い。この台風に巻き込まれたら試合終了ですよ。はいッ(`・ω・)ゞ安西先生、スエは棄権します。まさにレディコミの世界!ちなみに最近読んだレディコミのタイトルは「他人を蹴落とす女」忙しいのにレディコミ読んでんのか〜い。夫の背広のポッケを探り、息子の部屋を探り。他の家に届くお中元チ〜ェック!!…お暇なのね。
2022/09/20
ぐうぐう
1970年に毎日新聞に連載された本作は、社宅を舞台にした小説の先駆けだったのかもしれない。社宅という空間がこんなにもドラマに溢れているのかという、有吉佐和子の発見への喜びが、全編から感じられる。活き活きとしたキャラクター達が有吉の喜びから生まれたのがよくわかる。その喜びは、時に冗長な描写や展開を導いたりもするが、社会問題を内包しつつも、エンタメを貫こうする有吉の姿勢が心地良い。夫の転勤に伴い、大阪から東京の社宅に越してきた音子が主人公なのだが、個性的な社宅の妻達に翻弄されながらも、(つづく)
2018/02/06
Atsushi
大手商社の社宅に住む主婦の狂想曲。その人間関係に起因する軋轢や確執の次元の低さには辟易させられた。でも、男たちは知っている。男の見栄や劣等感、嫉妬や妬みは、女のそれらより何十倍も根深いことを。
2018/05/20
いくら
多分この作品を読んだ殆どの人が音子全否定なんだろう。読めば読むほどイライラするし、頭悪すぎだろと、辟易する。但し、家族構成が同じで、一人息子を持つ身として、完全には否定しきれない。結婚してからの女の人生は長い。暇な専業主婦も不幸だな。
2014/10/04
カーミン
高度成長期における某企業の社宅を描いた作品です。そこには、他人を話題にして日々楽しむ妻たちの噂や陰口で溢れています。今の世ならば、妻と言っても家に引き込まらずに、仕事を求めて外に出る人が多いのですが、当時は「オンナが働く」ということすらタブーだったらしいです。どこにも行けない妻たちは、社宅という魔窟で、人の悪口を言いながら耐え続けるしかないようです。
2016/10/28
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