にぎやかな街で (文春文庫 138-5)
にぎやかな街で (文春文庫 138-5) / 感想・レビュー
uburoi
この3作は終戦の日(とその周り)の人間たちを扱っている。全て1人称で、その時の民間人、軍人、そして軍人になりそこねた男(徴兵忌避者)が物語る。長編『笹まくら』と違って泰彦の「たったひとりの叛乱」は数日で終焉する。それが「秘密」。作者の地元鶴岡の幕末の歴史など織り交ぜてのドラマだ。中に酒田の大地主がオランダ人から大量に武器弾薬を購入して官軍と戦おうとした史実が語られる。長岡藩の河井継之助と同じことしていた。最長の「にぎやかな街で」は過去と現在を縦横に行ききする構成で原爆投下の日のある事件を語っている。
2022/08/11
魔風
戦後、田舎にやってきた軍人崩れを見る田舎の人々の話で読みやすかったが内容が日常過ぎて投げた
2024/02/04
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