青い雨傘 (文春文庫 ま 2-13)
青い雨傘 (文春文庫 ま 2-13) / 感想・レビュー
KAZOO
丸谷才一さんには申し訳ないのですが、雑学の種に昔は利用させてもらいました。お客さんとの話の接ぎ穂にしたりして、かなり役に立たせてもらえたと思っています。この本もそのような話題ばかりがいくつか並んでいていつも興味は尽きません。丸谷さんは好奇心が旺盛なんですね。相撲やクラシックまでも自家薬籠中のものにしてしまいます。
2014/07/13
パチーノ
ハードカバーにて読了。「オール讀物」1992年1月号から1994年11月号まで連載されたエッセイを収録。もれなく最初の方に掲載されているエッセイが秀逸である。中でも『ラの研究』が良かった。
2016/01/13
しんこい
再読。ゴジラの語源を追究するのもさることながら、森繁ら、を異としない語感のなさを追究するあたりが味噌。最近その種の間隔について、全く自信がありません。ブランコの話から結構Hな方向にいっても決して下品にならないですね。
2015/03/06
新地学@児童書病発動中
丸谷さんのエッセイ集。ユーモアと機知に富んだ楽しい読み物。新しい発見もあるし、雑学の知識も身につくし、良い暇つぶしになるし、言うことなしの内容。
2011/01/13
ダイキ
「孝徳天皇に牛乳を奉つた福常は、和薬使主といふ姓を賜り、乳長上といふ職を与へられ、大山上といふ位を授けられ、子孫は以後この職を受けついだといふ。従つて、天皇家は長く牛乳および乳製品に関心があつたのですね。平安中期に源高明のあらはした『西宮記』に、乳牛院といふ役所のことが出て来て、〈典薬別所 三宮に乳を供す〉とあるさうです。三宮とは主上、中宮、東宮ですが、ただし中宮は太皇太后、皇太后、皇后の三人を含んでゐた。この乳牛院の長が乳長上で、福常の子孫なんです。」〈醍醐味〉
2019/03/22
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