男もの女もの (文春文庫 ま 2-15)
男もの女もの (文春文庫 ま 2-15) / 感想・レビュー
かしこ
初、丸谷才一さん!恥ずかしながら…。その理由としては解説の川上さんとは違って、小説ばかり読んでいたからですね。そして、題材に興味が持てるようになった点も大きいですかね。しかし、読んでみて思ったのですがテンポがよい。論がわかりやすく、ピリッと辛くもある。読まなかった期間がもったいない!これからリピーターになり、刊行作品を制覇したいです。
2013/10/22
更夜
女性読者が意外と多いことを喜んで、「男もののセーターをすつきりきこなすやうなもの」とまえがきで書かれるようにおしゃれで、博覧強記で、話し上手で、なによりもとぼけた口調が全然偉そうでなく、楽しい知的本。知的好奇心はつきない。日本人は投げキッスが下手だ。ローマ法王のさりげない信者への投げキッスは素晴らしいと意外と日本人の「得意」「苦手」を指摘されているのが面白いところです。日本人論を読んだ気がします。艶話が多いですが、いやらしくなくとぼけて書かれる技は多分、誰も真似できません。
2023/01/09
中身はおじさん
敬愛する丸谷氏の本。途中から評論になる本が多いが(この場合 私は挫けます) これは 最後まで読みやすい。吉田健一氏のネクタイの話など 何度読んでも良い。 丸谷氏の本を読むたび 知識人に憧れるが、距離も しみじみ感じます。うれしくもあり、哀しくもあり。
2017/07/29
hirayama46
はじめての丸谷才一。非常に博識なひとがさらりと書いたエッセイという趣で、一流シェフの気まぐれサラダみたいな感じ(食べたことないけど)でしょうか。和田誠のイラストはいつもながらに良いです。
2012/10/26
月宮殿
東西の古典をさらりと引用。ものすごく奥深い知識を使って「なぜ日本ではキスが描かれないのか」みたいな問題をまじめに考える。独特な美しい日本語とあいまって引き込まれるエッセー集。
2010/06/26
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