絵具屋の女房 (文春文庫 ま 2-18)
絵具屋の女房 (文春文庫 ま 2-18) / 感想・レビュー
メタボン
☆☆☆☆ 博識で縦横無尽に多彩なエピソードを繰り出してくる丸谷才一のエッセイ。初めて読んだが、奥が深くて面白い。女性の体のある箇所を題材にした「あのボタン」、刑務所体験に関する「塀の中」、蘇(チーズ)と甘栗に対する考察「チーズと甘栗」(甘栗を食べたくなること必定)、児雷也の変遷「猪鹿蝶」が特に面白かった。
2021/01/08
らびぞう
何たって、博識。そうして、そんないろんなお話を、横にいて、私に語ってくれるような文体だ。しかしながら、文は、歴史的仮名遣いなので、最初は戸惑う。それも、3章目の「英雄色を好む」あたりから、慣れてくる。15のお話の中で、「本のジャケット」が面白かった。紹介してくれている本が、本当に読みたくなる。
2021/04/07
Akito Yoshiue
面白くて勉強になって最高じゃないですか。
2016/06/05
どすきん
たぶん本業では無いエッセイでこの面白さ。守備範囲の広さに驚く。付いて行けているか、自分。
2016/06/21
テイネハイランド
久しぶりに丸谷才一のエッセイ(雑文)を読んだが、やっぱりいいですね。 この本を読んで自分でも読んでみたくなった本を列挙してみると、 1 黒羽清隆 「日米開戦・破局への道」 2 マーク・プロトキン 「メディシン・クエスト」 3 安部譲二 「塀の中の懲りない面々」 おまけとして、解説の中で、このエッセイと比較されている名著 薄田泣菫「茶話」も気になった。
2014/08/25
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