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ゴシップ的日本語論 (文春文庫 ま 2-19)

ゴシップ的日本語論 (文春文庫 ま 2-19)

ゴシップ的日本語論 (文春文庫 ま 2-19)

作家
丸谷才一
出版社
文藝春秋
発売日
2007-10-10
ISBN
9784167138196
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ゴシップ的日本語論 (文春文庫 ま 2-19) / 感想・レビュー

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トンボ玉

相変わらず丸谷さんの無尽蔵の博識は凄いです。表題は軽いですけど、中身は深いです。 「現代日本文明の弱点は言語に現れている。」と指摘し、天皇、政治家、文科省、日教組、果ては機械のマニュアルまで話題が及んでいます。興味深く読んだのは「折口学的日本文学史の成立」。「日本文学の発生点を神授の呪言に据えてる」折口信夫はフレイザーの「金枝編」を抄訳してるんですね。折口によって王朝和歌も俳諧、歌舞伎も祝祭性を中心にした解釈で扱われ日本文学史が見晴らしがきくようになったとの見解には驚きとともに気持ちがスッキリしました。

2014/07/28

Seagull

大きく分ければ日本語論と文学論、そして関連するテーマに即した対談集をまとめた1冊です。時代とともに言語が変遷することは止められないし、またそういう時代的変化に抗うことすらあまり意味がないと思います。文学論というか、芸術論は面白かったです。その起源を、もともと信仰に重点を置いていると。古代の人々にとって、祈ることが祭りへとつながり、その中で他の芸術と同様に文学も発祥してきたのだと。最後の対談集は、瀬戸内寂聴さん、中村勘三郎さん、そして木田元さんをはじめとする哲学の人たち。贅沢な1冊でありました。

2013/05/20

takao

ふむ

2024/07/18

ダージリン

丸谷さんの対談集が面白くてこちらも引き続いて。日本語に一家言ある作家という印象が強いが、日本語論はやはり面白い。個人的には折口信夫がフレイザーから大きく影響を受けていたであろうという話が興味深かった。幸運な出会いがあったということだろう。文化人類学とか民俗学には関心を持っているが、この分野が形成され始めた当時は相当な熱狂があったように思う。この時代は科学も思想も大きく動き、凄まじいダイナミズムを感じる。折口の古代研究は積ん読になっているが、こちらも読んでみたくなった。

2018/08/01

広瀬研究会

昨年亡くなられた丸谷さんと勘三郎さんの対談が収められているので、お二人を偲んで読みました。

2013/01/23

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