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双六で東海道 (文春文庫 ま 2-23)

双六で東海道 (文春文庫 ま 2-23)

双六で東海道 (文春文庫 ま 2-23)

作家
丸谷才一
出版社
文藝春秋
発売日
2010-12-03
ISBN
9784167138233
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双六で東海道 (文春文庫 ま 2-23) / 感想・レビュー

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あきあかね

丸谷才一さんの肩肘張らないエッセイを読んでいると、いつも何だかほっとした心持ちになる。何歳になっても好奇心を失わず、文学や言語、歴史、果てにはゴシップまでも探求しようとする姿を見ていると、歳を重ねることは決しておそれることではないように思えてくる。本書でも著者の該博な知識は健在で、歴史におけるイフの問題を取り上げる「桜餅屋の十五の娘」では、老中阿部伊勢守が若くして亡くならなかったらという幕末の話から、第二次世界大戦でドイツや日本が勝った世界を描くフィリップ·K·ディックの『高い城の男』まで広範に話が及ぶ。

2022/07/10

まこみや

丸谷才一さんの『双六で東海道』(2006年文藝春秋刊)を再読。就眠前の薬代わりに最初の一篇を読んだら、結局お終いまで読んでしまった。軽くてそれでいて教養があって、そして言うまでもなく文章が絶妙ですよね。それにしても本当に驚くべき読書量(量的にも質的にも)だなあ。丸谷さんの新しいエッセイがもう読めないのが寂しいです。

2019/11/14

Akito Yoshiue

話題も語り口も絶妙。名人芸ですね。

2016/06/11

あかくま

「博覧強記」この四字熟語がぴったり。(ちなみに私は「よじじゅくご」派^m^) 丸谷氏のエッセイの文体は面白い~!敬体・常体が自由自在、ときどき「~かしら。」とか「えーと」なんていう書き方も出てきたりして、内容以前にその文体でくすっと笑ってしまう。ワイングラスから本の話、の件は、よく読むと古書店に辿り着くまでは常体で、脱線(?)するところからは、敬体が混じるのですね。これは計算なのかしら。絶妙のバランス。文筆のプロフェッショナルというのは凄いものですね。最後の弔辞がまた絶品・・。和田誠さんのイラストも素敵。

2013/08/24

Sato1219

何しろ寡作の小説家なので、エッセイを読むしかないのだが、いつも非常に充実した読書体験をもたらしてくれる。話があまりにあちこちに飛んでしまうので、一冊を通してのコメントはうまくまとめられないが、歴史のイフの話とか、我々が日本語の未成熟故に四字熟語を使わざるを得ないとか、面白い話が満載。読書メーターも「読んでいる本」の段階からコメント記入できればいいのに。

2010/12/28

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