人形のBWH (文春文庫 ま 2-25)
人形のBWH (文春文庫 ま 2-25) / 感想・レビュー
いのふみ
該博な知識とユーモアのある語りが聞いていて楽しい。とくに寿司屋の話と作家の身長の話が印象的だった。
2024/08/12
Sato1219
もうかれこれ20年くらい、丸谷才一のような老人になりたい、と思い続けている。最初に知ったのは「ユリシーズ」の翻訳だから、才気煥発とした英文学者のイメージであったが、だんだん小説やらエッセイに手を出しているうち、すっかり、文学のみならずライフスタイルについても、多大な影響を受けている。何より博覧強記ぶりがすごいし、最近はときどき老人ボケを詐病して、たくみに話題を切り替える文章の運びも名人芸。本作でも、「東京いい店うまい店」の話やら、すきやばし次郎の話でお腹が空いたり、ロンメル将軍やキキの話に引き込まれる。
2012/06/19
もりた
面白かった!ミシュランについての話や、どうして千夜一夜物語は1001なのかとか、非常に興味深い。へええとかほおおとか思いつつ読みました。そして戦国時代の心理学のページでは、「ぴったりくる……」などとやらかされて噴きだしました。わかるわかる、やりたくなるよね!文庫のフォントがやけに黒々しいのが気になったが、慣れると(というか本文に夢中になると)そう気にならない。
2012/05/29
えむa
丸谷さんのエッセイには賞味期限がないなぁ。題材への切り込み方が縦横無尽でどんだけ抽斗があるんだろうといつも驚かされる。艶っぽい話も高尚で粋で大人な感じ。
2013/09/04
天来
ぶちお
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