新装版 鬼平犯科帳 (10) (文春文庫) (文春文庫 い 4-61)
新装版 鬼平犯科帳 (10) (文春文庫) (文春文庫 い 4-61) / 感想・レビュー
KAZOO
この本でも鬼平の管理者としての目の付け所がよくわかります。組織の長としての部下のどこを観察していくのかをよく理解することができます。この中には7編収められていますが、いつもほろりとさせてくれたり人情の機微が描かれていて飽きが来ません。すぐ忘れてしまうのですが(何回も読んでいるのに、しかもコミックまで)。
2017/05/25
KAZOO
今回は昔馴染みがらみの話が多いように感じました。鬼平の昔からのあそび仲間だった密偵の彦十が裏切る話、あるいは鬼平の前任者の時の部下であった人物にからむはなし、お熊というばあさんのはなしなど人情噺的な様相を呈しています。とくに前任者との対比などでいかに鬼平が身銭を切ってこの職務を行っているかもよくわかります。
2023/06/24
ポチ
お熊婆さんが平蔵の役に立ちたいと、盗賊改の手伝いをする話が良かったなぁ!これからお熊さんならではの活躍が楽しみなりました。柴犬のクマがちょこっとしか出て来なかったのが、ちょっと残念!(^^)
2017/05/02
s-kozy
シリーズも10冊目に達しました。火付盗賊改方の話なので当然、盗賊を捕える話ばかりなのだが、以前はよくあった巨悪を捕まえるものより、キャラが立った登場人物の人生模様を描く話が多くなってきた気がする。盗賊を追いかける平蔵+その平蔵につきまとう剣客→追跡がうまく進まなくなる(「追跡」)という変化球の作品もあり、一本調子にならずに楽しめた。「人のこころの奥底には、おのれでさえわからぬ魔物が棲んでいる」(215頁「むかしなじみ」より)。
2014/06/12
Kiyoshi Utsugi
池波正太郎の「鬼平犯科帳(10)」を読了しました。 ・犬神の権三 ・蛙の長助 ・追跡 ・五月雨坊主 ・むかしなじみ ・消えた男 ・お熊と茂平 の七篇の短編が収録されています。 中でも、相模の彦十とむかしなじみの網虫の久六との間を描いた「むかしなじみ」が、相模の彦十のまた別の面を見ることが出来て、個人的には一番面白かったです。😀
2023/04/19
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