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ペット・セマタリー(上) (文春文庫 キ 2-4)

ペット・セマタリー(上) (文春文庫 キ 2-4)

ペット・セマタリー(上) (文春文庫 キ 2-4)

作家
スティーヴン・キング
Stephen King
深町眞理子
出版社
文藝春秋
発売日
1989-08-17
ISBN
9784167148034
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ペット・セマタリー(上) (文春文庫 キ 2-4) / 感想・レビュー

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散文の詞

生きるということ。そして死とは何か。飼い猫を通してそれについて語ることになりますが、そこはこれ、ホラーですから、ゾッとするような出来事が描かれる事になります。 下巻で明らかになるのだろう伏線もあって、下巻が楽しみですが、それにしても、よくこんな話を書いたなって感じです。 人間は、誰しもが持っている弱さに付け込もうとする悲劇ですかね。 また、主人公が誰なのかも考えさせられます。

2021/04/13

Tetchy

私は死を意識したのはそう、中学生の頃だっただろうか。どうして人は死ぬのか。死ぬのであれば生きていることに意味がないのではないか。この世からいなくなるとどうなるのか。そんな無意味さ、無力感、そして虚無感に見えない死の先の暗黒を想像して一人悩んだ時期があった。本書のテーマは誰しにも訪れる死。正直に云って題材は特段珍しいものではない。典型的な死者再生譚である。そんな典型的なホラーなのにキングに掛かると実に奥深さを感じる。登場人物が必然性を持ってその開けてはいけない扉を開けていくのを当事者意識的に読まされるのだ。

2018/06/16

藤月はな(灯れ松明の火)

以前、観た映画が色んな意味で衝撃的であり、最近、海外でリメイク版が上映された『ペット・セマタリー』。原作をずっと、読みたくて探したら近所の図書館の書庫にあったという、まさに灯台下暗しな発見がありました。さて、読み始めると『クジョー』や映画『シャイニング』要素もあってニヤリ。しかし、映画を先に見た為か、上巻のラストの幸せな光景が辛くて辛くて・・・。そして死を如何に受け止めていくかが心に突き刺さる。同時にエリーのものだったけど、生き返ってからはルイスのものになったチャーチを誰もが忌み嫌うようになったのは哀しい

2019/04/12

ビブリッサ

再読。死の影が下色としてキャンバスいっぱいに塗られたものを、一旦白で塗り潰して危ういバランスで光の差し込む風景絵画として仕上げたような序盤。家族があり、隣人とも良好な関係、未来は穏やかに明るいと主人公のルイスは思って(思い込もうとして)いる。少し指でキャンバスをひっかけば、下の色が見えてしまう。ルイスの嘆きが、納得できない死が、読者の私をそしてルイスを狂気の沙汰へと押し流していく。

2017/07/10

なぎさ

ITとは違いほぼ時系列、主人公(二児の父親、医者)目線で静かにそして不気味に物語が進んでいく。全体を通して不穏な空気が漂う作品。下巻では更なる不幸が待ち受けている…<ゼルダのオルのらいまおう>怖すぎ(ノД`)

2016/07/09

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