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ブス愚痴録 (文春文庫 た 3-36)

ブス愚痴録 (文春文庫 た 3-36)

ブス愚痴録 (文春文庫 た 3-36)

作家
田辺聖子
出版社
文藝春秋
発売日
1992-03-10
ISBN
9784167153366
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ブス愚痴録 (文春文庫 た 3-36) / 感想・レビュー

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優希

面白かったです。ブスがテーマの短編集。とは言うものの、どの物語もとてもユニークでチャーミングでした。一筋縄ではいかない男女の関係を摩訶不思議に描いているのがいいですね。女性は逞しさと怖さと強さを併せ持っているなと感じさせられました。

2018/05/08

ロバくん

繋がりのない9つの短編。 どの話しも主人公は40代の男性。 おそらくいろいろな経験を経て、大きな夢ではなく現実的な希望を夢みている年代。 そしてその男性と、一般的に?ブスと言われている女性に関するお話し。 なかなかいい話と思いきや、最後に一癖あり、ただの綺麗では終わらない。 そのような内容、登場する男女などユーモラスというのでしょう。 全編、関西弁であり、それが話しを重くすることなくユーモラスの一助になっている気もしました。 帯に「蓼くう虫も好き好き 男女の仲は摩訶不思議」とあり、まさにそんな内容です。

2016/06/03

りら

短編集。男性目線で女性や結婚生活について語られている。各話に登場する人物の共通項は醜女。顔つきや躯つきのみならず、心まで、何かしら醜い。けれど、陰湿な指摘ではなく、カラリと明るい。男女どちらとも優劣はつけられず、だからこそ面白いんだなーと漠然と思う。綴る言葉が主に関西弁で、リズム感抜群なのも好き。

2012/06/16

かるた

「あんたが大将」を読みたくて購入。他の短編も、主体となる男性はほぼ40代だったと思うが、周囲のそれぐらいの男の人を想像しながら読んだ。「むぐ…」と言いながらそれ以上何も言わない、って表現の仕方が多かったけど、本当に男の人って思ってることあってもメンツを気にするんだか相手に伝えない人多いよな〜と思う。そこらへんもこっちで想像してあげたうえで対応してあげたら優しくていい女の人かもしれないけど、そこまでやってあげるの面倒くさいなぁ。本当に好きでしょーがない相手じゃないとやってらんないなぁと思った。

2020/02/02

織沢

著者 田辺聖子さんの死去を受けて読んでみた。なんだか勉強になるなあと思える話ばかりだった。そういう読み方が正しいかどうか分からないけれども。醜女というテーマで書かれた短篇の数々は女性というものの性質を全く知らない読者に教えてくれているような気がする。

2019/06/20

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