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オトナの関係 うつつを抜かして (文春文庫 た 3-37)

オトナの関係 うつつを抜かして (文春文庫 た 3-37)

オトナの関係 うつつを抜かして (文春文庫 た 3-37)

作家
田辺聖子
出版社
文藝春秋
発売日
1992-06-10
ISBN
9784167153373
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オトナの関係 うつつを抜かして (文春文庫 た 3-37) / 感想・レビュー

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優希

面白かったです。男性目線で描いた大人な関係がちょっとビターな味わい深さがありました。お洒落な会話から漂うのは普通の男女とは少し違う雰囲気。愛や恋といったことに夢中になる年頃を過ぎたからこそ醸し出す空気を感じます。家族を捨てる思いはなく、かといって女性が嫌いというわけではないという複雑な心理を見事に活写した短編の数々。こういった作品はおせいさんならではですね。

2017/02/24

まつどん

田辺聖子はおもしろい。中年男性の悲哀や心理を描かせたら、そこらへんの男性作家なんか足もとにも及ばん。

2010/02/09

etupirka

膝を叩きたくなる男目線、女性作者の大人な本。何度かページを折る。

2009/05/12

DearestAnna0109

大阪弁をこれ程見事に使いこなした作家さんもそうそういないかな。 文章は流れるように頭に入ってきて情景が鮮やかに浮かびますし、心地良い音楽のような素敵なリズムと旋律を持っていました。内容も押し付けがましいようなことは一切ないのに、何故か滲み入るような余韻が気持ちよく続くのでした。 私も還暦がみえるような年齢になって僅かながらも良かったと思えるのは、このような作品の良さが私なりにでも分かるようになったことでしょうか。 20代や30代ぐらいに読んだのなら何も分からなかったような気がします。

2020/06/03

近江

タイトル通り、うつつを抜かしているというか気が抜かれているかというような、大人たちの不倫や行きずり、何度目かの恋物語。立場や人間関係、重ねた年による経験があるからこそのゆったりつぃたり、のらくらとしたり、逆にヒステリックだったりと様々な年のとり方が伺える。

2021/08/18

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