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ほっこりぽくぽく上方さんぽ (文春文庫 た 3-41)

ほっこりぽくぽく上方さんぽ (文春文庫 た 3-41)

ほっこりぽくぽく上方さんぽ (文春文庫 た 3-41)

作家
田辺聖子
出版社
文藝春秋
発売日
2002-12-10
ISBN
9784167153410
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ほっこりぽくぽく上方さんぽ (文春文庫 た 3-41) / 感想・レビュー

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優希

古き良き上方の風景をおせいさんのお散歩と一緒に眺めているようでした。関西の風景と言えば、奈良なら行き尽くした感がありましたが、まだまだ知らない風景があるのだと実感します。関東に住んでいると観光としてしか見ることのない関西。だからこそ、実際に住んでいる人の散歩風景が新鮮に見えるんですね。昔の佇まい、今の人情。そういう全てが詰まったお散歩エッセイだと言えますね。

2017/06/23

reo

ほっこりさんぽの続きです。織田作之助は夫婦善哉で、柳吉に自由軒の”玉子入りライスカレー”についてこういわせてる。「ここのラ、ラ、ライスカレーはご飯にあんじょう、ま、まむしてあるよって、うまい」今でいうB級グルメですな。確かにうまい。ここから帝塚山経由で与謝野晶子の出身地の堺に向かう。出身女学校に「君死にたまふことなかれ」七五調の碑がある。大阪弁と七五調は相愛の仲という結論になり川柳を。「命まで賭けた女てこれかいな」松江梅里。「もしわてが死んだらもらいはるやろな」河村日満。とまぁこんな塩梅であんじょう脱線。

2017/01/09

reo

おせいさんと編集者そして挿絵家の女三人が、ほっこりぽくぽくと上方を巡り歩く。この本には、ぎょうさん川柳が載ってます。その川柳を引用しながらのさんぽです。エッセーは釜ヶ崎(あいりん地区)から始まる。釜ヶ崎や西成を詠む川柳作家の西川晃さんの句は明るい「十字架がおかまの胸に垂れ下がる」「立ち飲みの父を待つ子が立ち読みし」この、ほっこり味が大阪風であると。「宵の口高津西坂黒焼屋」この宵の口がまたよろし。黒焼屋とはイモリの黒焼を商うてる店のことで、件の黒焼とは惚れ薬。まだ宵の口やさかい暇です。何とのう趣がおますな。

2016/10/26

芋煮うどん

田辺さん生誕の地が、ほぼご近所ということがわかりました。 さて、名所旧跡にちなむ神話の数々がエピソードにひかれていたのですが。。。知らないことが多すぎる。いかんな。不惑なのに。イザナギ、イザナミ、スサノオ、アマテラス、ヤマトタケルぐらいしかわからない。ちょっと愕然としました

2013/11/23

Kanako Kondo

関西に住んでいるのに全然知らないので、古本屋で手にし、購入。もともと田辺聖子フリーク。行ったことがある場所もない場所も新たな魅力を知れちゃった。馴染みのない作家さんのところは正直???となったけど、読んでてほっこり(最近商品名である「ふぉっこり」に近いくらいのゆるさで」できた本でした。

2019/01/11

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