新装版 甘い関係 (文春文庫) (文春文庫 た 3-43)
新装版 甘い関係 (文春文庫) (文春文庫 た 3-43) / 感想・レビュー
優希
面白かったです。描かれた時期を考えるとルームシェアという観点は新しいですね。彩子、町子、美紀がそれぞれの恋愛と仕事から人生を見つけていくのには、女性ならではの生き方を感じました。とりまく男たちがどうしようもないのがちょっとアレですが。とはいえ、恋愛の楽しいこと、哀しいこと、切なさ、自立や結婚とったテーマをユーモアを交えて描いていることで、3人の爽やかさが見られます。自分の意思で生きていこうとする女性像がおせいさんらしいと思いました。
2018/06/20
優希
面白かったです。編集者の彩子、歌手志望の町子、OL美紀という3人の同居生活はそれぞれの生活を通して目覚めるものがあったようです。恋愛や仕事をユーモアに描いていると感じました。それぞれ恋や仕事から見つける人生は、女性ならではの生き方なのではないでしょうか。周りを取り巻く男性はどうしようもないですが、つい振り回されるのが笑えました。恋愛の喜怒哀楽を楽しく描かれていることで、3人の爽やかさが伺えます。自分の人生を謳歌する3人にエールを送りたくなりました。
2020/10/17
June
年も仕事もちがう、彩子、美紀、町子の三人は安アパートで共同生活をしている。それぞれに男の影が付きまとうが、恋愛の核心はお互いに打ち明けることはなく、それぞれに思い悩んでいる。三人に付きまとう男たちはろくでもない奴らばかり。それでも、読み進むうちに、苦い体験を人生経験とし、力強く生きていこうとする、強くて若い女性の姿を見ることができる。この作品も田辺さん特有の、軽快な会話、全編に流れる明るい雰囲気がある。やはり、田辺聖子さんは、乃里子の恋愛三部作が一番の名作だなと思う。
2014/02/17
ゆきこ
アパートで同居生活をする3人の女性を主人公にしたお話。3人それぞれの心理描写がとても細やかです。感情移入して、主人公たちとともに一喜一憂してしまいました。20代の女性は共感できるところが多いかも。
2015/03/06
Minako Yutani
今年の一発目に読んだ本。女の子3人が主人公で3人でルームシェアしてる話だけど、最近の話だと思ったら昭和42年の話だった。それほど違和感なく読めて、なんかいつの時代も女の人の悩みは変わらないんだな…と思った。
2012/01/18
感想・レビューをもっと見る