アキハバラ@DEEP (文春文庫 い 47-8)
アキハバラ@DEEP (文春文庫 い 47-8) / 感想・レビュー
りゅう☆
吃音のページ、不潔と女性恐怖症のボックス、発作持ちのタイコは、ユイを通じて美人格闘家アキラ、プログラマーのイズム、元引きこもりのダルマと出会い『アキハバラ@DEEP』を立ち上げた。機械オンチなんで色々専門用語で語られるもチンプンカンプンなトコ多々あり。秋葉原を知ってたら、もっと共感できる部分はあったかな。サーチエンジン「クルーク」の誕生、順風満帆だったのにデジキャピ中込が暗雲をもたらす。クルーク奪還のために立ち上がるメンバーたち。クルークの父と母の行く末の語りは安定して読めるけど、展開のワクワク感は減少。
2018/09/10
えみ
心血注いで積み上げてきたものを、邪な企てによって全て奪われてしまったとしたら…きっと悔しくて立ち直れない。だけど、そこに仲間がいたらどうだろう。きっと心強いに違いない。そこで今やるべき事を一致団結して行うことになったらどうだろう。きっと前を向いてギラギラと輝きだすに違いない。ハンディキャップを持つ “オタク”なアキハバラ@DEEPのメンバー達が、彼らの持つスキルを活かして奪われた「こども」を取返すため巨大な敵に闘いを挑む。社会に適合できないはずの彼らの爽快な闘いぶりは人に勇気を与えるには十分な活躍だった!
2022/06/05
レモン
舞台は2000年代の秋葉原だが、あまり古さを感じないのは当時を知っているからだろうか。意志を持ったAI型サーチエンジンを開発した若者たちと、そのサーチエンジンを奪い権益を独占しようとするIT企業社長との戦いの物語。新年1冊目は明るく楽しい本を読みたいので、よくこの時期に再読する。石田衣良作品の中では1番のお気に入り。缶おでんを食べたことがないので毎回読むたびに憧れている。ページとタイコの持病を逆手に取り、尋問で自白を逃れるシーンが好き。6人のその後も気になるので続編出ないかな。
2023/01/02
佐島楓
秋葉原という街と文化が、サブカルチャーに触れたことのない人々にとってみれば相当特異なものである、ということが端的に示されているように思った。でもこの少年少女たちは、きちんとリアルで生きているように感じたけれど。
2014/12/27
kaoru
筋は単純。秋葉原とインターネットを舞台に、コンプレックスをもった六人のオタクが、成功して、挫折して、復活する話です。ただ、この中には、物凄い熱量、喜怒哀楽、あとは、ちょっとした仕掛けが入っています。
2016/03/27
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