美藝公 (文春文庫 (181‐4))
美藝公 (文春文庫 (181‐4)) / 感想・レビュー
アーチャー
実はこの作品、雑誌掲載時にちょこちょこ読んでました・・・なんて書くと、十分オッサンだって思われそうですが、実際オッサンですから仕方ありませんです(笑)で改めて読みなおすと、個人的にはこれまで読んだ筒井作品の中では、少し難しさを感じる作品だと思わされました。
2015/03/30
シルク
映画産業が国の基盤となった架空の日本。話がどこにへ行くのかよくわからなかったが、ラスト50ページで狙いが判明。架空の日本が現実の経済立国日本を猛烈に批判する。痛快で笑えた。
2023/10/25
ほしの
大林宣彦の解説まで読み終わって、思わず「いい映画だったなぁ」と言ってしまった。前半の映画ユートピアの描写の細かさが幸福感にリアリティを与えていて、素直にうらやましかった。もう一方の世界にもその描写の細かさは活かされていて、ボードリヤール全開のディストピアに悲鳴に近い声が何度も出た。最後の方でメタな視点が一瞬だけ導入されて、感無量でした。そのメタ視点が「人生は活動写真」という歌と呼応してとても感動した。めっちゃいい「映画」だった。
2017/11/24
志摩子さん
最初のうち、設定が飲み込めなくて、何だろう……?という感じで読んでいましたけど、そういうことだったんですね。或る意味のデストピア小説。ただし、小説の中の世界がではなくて……。
2016/05/13
読み人知らず
映画スタアに影響されることはこの世界でもあるけど、この本の世界ではそれがさらに顕著。日本が芸術大国になっていたら、どうなっていたんだろう。
2013/09/16
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