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原始人 (文春文庫 つ 1-6)

原始人 (文春文庫 つ 1-6)

原始人 (文春文庫 つ 1-6)

作家
筒井康隆
出版社
文藝春秋
発売日
1990-09-10
ISBN
9784167181079
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原始人 (文春文庫 つ 1-6) / 感想・レビュー

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はらぺこ

短編集。これって実験的な短編を集めたんですかね? 『読者罵倒』『抑止力としての十二使徒』に五郎丸っていう苗字が出てきた。もしも出版当時に読んでたら、適当に作ったウソの苗字やと思ってた筈やから今読んでタイムリーやったんかも(笑)

2016/01/26

メタボン

☆☆☆★ 大げさに言えば短編小説の可能性を追求した作品集。実験的要素が強い。その中でも筒井的な惨事に陥っていく「おれは裸だ」が一番面白く、ところどころ吹いた。知能がないゆえの残虐性を表す「原始人」と、知能が行き過ぎた未来都市の残酷性の「アノミー都市」が好対照であった。「怒るな」の行き当たりばったりさも良い。

2018/05/07

志摩子さん

「読者罵倒」が一番印象的でした。もっと罵倒されたいです(^_^;)

2016/06/04

袖崎いたる

原始人よかったな。それと他者と饒舌。読者をひたすら罵るやつはよくもまぁそれほどもたせたなぁってほどに罵倒しつくしているものだから、怒られている側ではあれど、そのバリュエーションに感心する。文学的な滋味の濃ゆいのもあるし、さすが。

2022/05/17

Takeshi Kambara

筒井氏の短編集。その登場人物の殆どが一般的なモラルや理性といったものを持ちあわせておらず非常に奇天烈な展開をむかえる話が多かった。いくつか実に下品な話もあったが不思議と嫌悪感は抱かなかった。「読者罵倒」という話では最初から最後まで読者へ向けて罵詈雑言が吐かれていたのだが、ここまで徹底的に酷い事を書かれると逆に清々しく感じるのだから不思議だ。 この著者は天才なのかも知れない。

2015/04/23

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