ジャズ小説 (文春文庫 つ 1-9)
ジャズ小説 (文春文庫 つ 1-9) / 感想・レビュー
優希
ジャズに詳しい人なら楽しめると思いました。ジャズのナンバーにのせた短編と筒井サンが選んだジャズの名盤紹介が華やかでした。ファンタジーにショートショート、笑いあり怖さありの短編はなかなか面白かったです。ジャズの名盤は知らないものばかりなので、これを機に音楽好きなので聴いてみようと思います。ジャズをあまり知らないのでちょっとピンと来なかったです。
2015/11/05
10$の恋
まず始めに言う、小難しくない。ジャズをテーマにした12の短編は、フリージャズが苦手な私でも楽しめた♪もちろんジャズのアーチストとか楽曲がふんだんに出てくる各話だが、ウンチクを語る面倒くさい話とは全然違う。ここにも「筒井ワールド」が展開されてユーモアを奏でている。あ!これが文章ジャズなのか!筒井大先生自体がジャジーなのね♪この本の半分は短編集(12話)、あとはジャズ曲の紹介と『山下洋輔(ジャズ・ピアニスト)』の解説。筒井大先生、なんとピアノ演奏とサックスが吹けるそうな!!おみそれいたしやした〜🙇♬
2023/11/03
再び読書
ある意味山下洋輔氏との共作と言っていいくらい解説が長くてびっくりした。しかし、全編にに感じられるジャズへの造詣が楽しい。また短編も洒落が効いていて面白い。「陰謀のかたち」がブラックユーモアで面白い。ジャズの入門書とみても良い内容とも思える。また筒井御大のフリージャズフレーズも聞いてみたくなる。
2014/11/08
ハイちん
マンガの影響で4月ごろからジャズを聞くようになった。少しは知識がついて、こういうジャズをモチーフにした小説も楽しめそうな気がして読んでみた。小説にでてくる曲の中で聞いたことがあったのは、セロニアスモンクのラウンドミッドナイトだけで、あとはサラヴォーンとかエラフィッツジェラルドとか、歌手の名前は知ってるんだけど曲を聞いたことはなかった。まだまだジャズマニアとは言えなさそう。小説の内容はけっこう面白くて、掌編っといってもいいほど短いページ数ながらもストーリーの構成がしっかりしていて、オチがあって、楽しめた。
2016/09/26
saladin
元々"Immortal Jazz Collection Monochrome"という通信販売のCDシリーズに毎月1編添えるものだったらしいので、どれも短めであっさりしている。確かにCDに添えられた作品があんまり濃すぎると、興を削がれてしまうだろう。で、本著の中では「懐かしの歌声」が好み。エラ・フィッツジェラルドの”HOW HIGH THE MOON"はスキャットが多用される楽しい曲で、”雨の中で歌っている”というイメージはない。にも拘わらず幼い早紀がそう聴き取った理由は…。可能ならば聴いてみたい歌声だ。
2022/12/21
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