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聖徳太子 4 (文春文庫 く 1-26 日と影の王子)

聖徳太子 4 (文春文庫 く 1-26 日と影の王子)

聖徳太子 4 (文春文庫 く 1-26 日と影の王子)

作家
黒岩重吾
出版社
文藝春秋
発売日
1990-05-10
ISBN
9784167182267
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聖徳太子 4 (文春文庫 く 1-26 日と影の王子) / 感想・レビュー

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さら

名前が長いので黙読するのにも時間がかかります(笑)。4巻目にしてようやく長い名前にも慣れた気がしました。 廐戸皇子が権力者の馬子とぶつからないよう上手く立ち回り、自分の理想とする政治を実現しようとする姿を書いた本巻。廐戸皇子が自分の妃達の嫉妬に手を焼く姿や、師と仰ぐ慧慈に助言を求めたりと人間らしい姿をみると、あの肖像画のイメージが少し崩れ、身近に感じられました。彼が大王(おおきみ)になり、彼の理想が実現されたならどんな世の中になっていったのかなぁと想像してしまいました。

2017/11/15

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

*聖徳太子4巻≪最終巻≫*推古天皇の皇太子となった廐戸皇子(聖徳太子)は、政敵、蘇我馬子大臣に圧迫されながらも、つぎつぎに新しい政策を打ち出した!…だが馬子は腹の内で、そんな廐戸を傀儡にする秘策のチャンスを淡々と伺っていた…。(紹介文・他より)――恐ろしや…蘇我馬子。そして、政争に敗れはしたが、傀儡にならず戦い抜けた廐戸皇子(聖徳太子)の堂々たる戦い振りが、実にお見事! ⇒続き 

2014/04/01

聖徳太子が遣隋使を派遣した三十歳程度で一旦の終了。ここまでが希望に満ちた時代。最終章で、作者から晩年の凋落の可能性が語られる。自殺の可能性すらあるという。蘇我馬子と聖徳太子という、2つの巨星といっていい才能が鎬を削った時代だったが、蘇我氏・上宮王家とも、息子たちには能力はともかく、生まれながらの器は受け継がれなかった。それ故、両家とも全滅することになる。過ぎた天才を授かることは、長い目で見れば一族にとって危険なことでもあるのだ。

2017/10/22

くっちゃ

教科書ってホント「日本書紀」の記述に傾倒していたんだな~と認識。中国などの文献から多角的に眺めることで見えてくる古代史の実像。例えば、隋への対外政策から一時的に厩戸が大王になり、その後馬子、蝦夷から疎外されて政治の場から撤退、推古天皇の重祚の可能性など。あと遣隋使は中国の進んだ文化を日本にもたらすだけでなく、裴世清を招くことにより客観的な当時の倭国の現状を伝えるのにも、一役かうことになった。

2016/11/02

BIN

もう最終巻なのに厩戸は20代でどこまで書くのだろうかと思っていたら、書かれているのは遣隋使派遣して斑鳩宮が完成するところまで。大臣馬子と対立しないようにかつ自分の政治を実現するために苦悩しながらもうまく立ちまわる姿は聖人君子ではなく、優れた政治家としての聖徳太子が見れました。この後は政治から遠ざけられるとのことですが、なぜ遠ざけられたのかは「斑鳩王の慟哭」等で明らかになるのかな・・・読むしかない。

2015/11/13

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