KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

鬼道の女王 卑弥呼 下 (文春文庫 く 1-34)

鬼道の女王 卑弥呼 下 (文春文庫 く 1-34)

鬼道の女王 卑弥呼 下 (文春文庫 く 1-34)

作家
黒岩重吾
出版社
文藝春秋
発売日
1999-11-10
ISBN
9784167182342
amazonで購入する

鬼道の女王 卑弥呼 下 (文春文庫 く 1-34) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

さら

巫女といえども一人の女性。卑弥呼の女心がわからないでもないですが、女王としてはそういう私心を捨て、大きく世の中を見て欲しいと願ってしまいます。黒岩さんの書かれた卑弥呼が本当の姿かどうかは分かりませんが、卑弥呼の時代、そしてその時代に生きた人々に思いを馳せることが出来て、日本の歴史の一端を感じられたことが嬉しいです^^

2013/05/29

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

*古史古伝・上下巻*後漢時代。中国沿岸部の倭人集団の首長ミコトは、幼い娘ヒメミコの予言と宣託に導かれて海を渡り倭国に帰還する。だが眼前に映る倭国は、血で血を洗う、殺戮と暴力の支配する乱世の時代を迎えていた。今、卑弥呼による倭国統一が鮮やかに描かれる!――今尚、謎に包まれる"邪馬台国"と"女王卑弥呼"そのテーマをリアリティたっぷりに描いたロマン溢れる時代活劇!非常に丁寧な作りに大満足です!ただ一言だけ言えば、もう少し『女性天皇』のテーマまで掘り下げて欲しかった。 ⇒続き

2013/06/26

BIN

魏志倭人伝程度しか資料がないものの想像力を駆使してありそうな卑弥呼像を描いてくれた。大概神秘的な主人公を描くと終生神性さを持ったままで描きそうなものの、一人の女性として何よりも恋愛を優先したくなる姿を描いているのは現実味があって良かった。確かに三国志中に「千人の侍女を侍らせ、男子がただ一人だけいて飲食物を届けたり、命令や言葉を取り次いでいた」とあり、その男子が卑弥呼のそばにいたくて宦官となった恋人と着眼したのは凄かった。その一文を読んだことがあった私としては衝撃的でした。

2016/04/08

take5

上下巻にわたって、卑弥呼の生涯が生身の人間として描かれ、『魏志倭人伝』に出てくる人物達と作者が創造した人物達が登場します。邪馬台国九州説で、北部九州の国々や、出雲、吉備、河内、大和、狗奴国、狗邪韓国、魏などとの関係が想像でかなり具体的に描かれていて非常に面白かったです(『倭人伝』の記述を、1990年代前半頃までの古代史(倭国、中国、半島)の学説、発見された遺跡や遺物、道教の影響などに基づく作者の史観で補足している感じで、私が読んだ<卑弥呼もの>小説の中では、最も妥当かつ現実的な想像という感じがしました。

2019/01/05

kiiseegen

神託をとり女王として君臨する卑弥呼も、恋し、老いに悩む...。一般的な女性の一面を描くだけに現実味がある。上下巻で描かれた卑弥呼の生涯を堪能。

2020/09/16

感想・レビューをもっと見る