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斑鳩宮始末記 (文春文庫 く 1-35)

斑鳩宮始末記 (文春文庫 く 1-35)

斑鳩宮始末記 (文春文庫 く 1-35)

作家
黒岩重吾
出版社
文藝春秋
発売日
2003-01-10
ISBN
9784167182359
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斑鳩宮始末記 (文春文庫 く 1-35) / 感想・レビュー

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こぽぞう☆

骨太の歴史小説を期待して、題と著者だけで買ってしまって、ちょっと失敗。厩戸皇皇子は少ししか出てこないし、理想化されすぎだし。江戸時代の「捕物帳」的なものを、読んでる感じ。血生臭い事件や生々しい事件や。

2016/12/11

BIN

黒岩氏の聖徳太子の少し後の話で厩戸皇太子の舎人であった子麻呂が斑鳩宮の周辺で起こる事件を解決するミステリー小説。足で稼ぐ刑事ものみたいな感じですね。庶民派相棒の魚足のサポートがよかった。庶民絡みが多かったが冠位十二階のこともあったし悪くはない。それにしても渡来人多いな。

2016/06/10

りー

内容は、上宮王家滅亡の顛末ではありません。『斑鳩王の慟哭』で良い味を出していた舎人=子麻呂を主人公にした捕物帖です。秦河勝が町奉行、子麻呂は与力、子飼いの魚足は目明かし、でしょうか。将軍にあたる厩戸も、まだ若くて政務に意欲的。その後を読んでいるとちょっと切ない。物部という巨大勢力が滅び、冠位十二階が定められる頃。時代に翻弄される男女を生々しく描いています。・・・男女、といっても、女が人間になったのはごく最近で限られた地域なのだな、と、溜息。物、場合によっては物以下です。狩猟採集時代はどうだったんだろう?

2018/10/06

あかんべ

黒岩作品初読み。作者名からなんとなく暗くて重そうな気がしたが子麻呂が獣道のように走って作った道を進む姿や、魚足のとぼけた性格など社会制度があまりに違う世界をおもしろく描いている。

2014/04/24

ひろ

廐戸皇子の時代、秦河勝のもとで事件の捜査にあたる調首子麻呂(つぎのおびとねまろ)の活躍を描く。人間味溢れる子麻呂の悩みも含めて描かれ、当時の世相などに想いを馳せられる。死が今の時代よりも周囲に多くあった時代。法律も未発達だったので、調首の役割は重要だったに違いない。

2023/06/09

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