幻の男 (文春文庫 な 1-26)
幻の男 (文春文庫 な 1-26) / 感想・レビュー
barcarola
3編収録。いずれもアリバイもの。表題作はアイリッシュ「幻の女」を連想させるタイトルで、これを読んでみたくて手に取ったわけだが、期待通りに本家(笑)と同様の展開となり、一捻りもあって満足の内容。他2編も十分に楽しめた。
2023/01/06
シルク
三編の短編ミステリー集。表題作の「幻の男」はトリックが凝っていて真犯人が最後までわからなかった。なかなかの出来。「揺らぐ灯」は映像が目に浮かぶようなドラマ仕立て。熱海の灯のような星美の揺れる心情がよく描けている。
2020/01/29
kaikoma
作者の他の作品に比較すると、少し展開が粗い様な気もします。否応無く旅情を感じさせる文章はやはり良いですね。特に佐賀県にはまた行ってみたくなりました。社会派推理とは一線を画していますが、その変わった部分の面白さは十分に伝わります。
2016/08/26
雄策
最近(というわけでもないけれど)の夏樹さんには珍しい社会派でないミステリ。更に舞台が福岡の作品は多いけれどこの短編集の3作のうち2作は佐賀!じ、地味だ…。と思ったら3編とも佐賀の文学賞に関する作品だった。笹沢佐保さんと森村誠一さんの作品も読んでみたくなりました。ボクの一押しは熱海が舞台の「揺らぐ灯」
2016/07/31
れん
三編からなる短編集です。どのお話も、何重にもトリックが仕掛けられていて、予想がつかない結末へと、どんどん引き込まれました。★3.8
2016/03/27
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