KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

てのひらのメモ (文春文庫 な 1-31)

てのひらのメモ (文春文庫 な 1-31)

てのひらのメモ (文春文庫 な 1-31)

作家
夏樹静子
出版社
文藝春秋
発売日
2012-02-10
ISBN
9784167184315
amazonで購入する

てのひらのメモ (文春文庫 な 1-31) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

yumiDON

裁判員に選ばれた主婦の目線の裁判を描いた本作。喘息の子どもの保護監督が至らず、死なせてしまった女性が被告人。不作為の罪を争うから、主観が入るのは仕方ないが、どの裁判官も証人も怖い。これでは人は皆、1つのミスさえ許されなくなってしまう。完全な人間なんていないのに、人を裁く側に回ると、人に完璧を求めてしまう。本当に怖く、複雑になった。

2017/05/08

coco夏ko10角

裁判員制度を扱ったリーガルサスペンス。この事件、すごく難しい…。シングルマザーが子供の体調悪かったり心配なたびに休んでたら生活に影響がある、というのもわかるけど、やっぱり愛人の家に行ってるのがなぁ…。もうちょっとどうにかできたんじゃないかと思ってしまう。読みながら色々と考えてしまった。

2017/04/09

tom

風邪を引いた6歳の息子を自宅に残し出社、愛人宅へ出向いた結果喘息の発作で死なせてしまった母親が罪に問われる、その裁判員裁判、というわかりやすい設定。私の意見は無罪。いや母親の行動に問題があるかどうかでいえば、大いにある。けど、それが「危険を認識して放置した・遺棄した」とは思えない。これが犯罪とは思えないし、検事の言った「犯行」という言葉は猛烈な違和感。それはそれで面白かったけど、裁判員たちの意見は全然論証じゃなくて各々の「感じたこと」でしかない気がした。あーこれでめっちゃディベートしたい。

2017/05/27

ASnowyHeron

有罪無罪を決める基準が規範だということに驚いた。裁判員のニュースを目にする度に、人を裁くことが自分にできるのだろうか? 自分にはそんな資格があるのだろうか? と疑問に思う。裁判長の”疑わしきは罰せず”を貫いた、やわらかい結論が印象的だった。自分が裁判員に選ばれてしまったら、一生の傷になりそうで怖い。

2016/07/30

マイマイココア

裁判員制度がテーマ。喘息の子どもを家に残し、会社で働いていた母親。子どもは喘息の発作を起こし、亡くなってしまう。この母親は有罪か?無罪か?読んでいると、実際に裁判員になったような気持ちになった。

2016/05/13

感想・レビューをもっと見る