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69 sixty nine (文春文庫 む 11-4)

69 sixty nine (文春文庫 む 11-4)

69 sixty nine (文春文庫 む 11-4)

作家
村上龍
出版社
文藝春秋
発売日
2007-08-03
ISBN
9784167190071
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69 sixty nine (文春文庫 む 11-4) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

初めて読んだのはおそらく主人公「ケン」と同じ高校生の頃なので、20数年ぶりの再読です。40になってから読むには、正直違ったエネルギーが必要になってしまった作品かもしれません(あくまでも自分にとってはですが)。これだけ無邪気に、何に対してもまっすぐでコワいモノしらずに向かっていける主人公たちに羨望の眼差しを向けるとともに「もう、こんな素晴らしい時代が自分にはこないんだよなぁ」という現実感がクロスしてしまい、何とも言えない読後感を味わいました。とはいっても自分は’75年生なので、リアルタイムではないのですが。

2016/02/15

HIRO1970

⭐️⭐️⭐️久々の村上龍さん。結構古い本で30年程、前のものです。表題の年に17歳の高校生だった時の実際のお話のようでした。残念ながら表題から想像されるような淫靡な話では無くて、一般的には誰もが楽しい高校時代が69年当時の佐世保ではどんなものだったかを40歳間近の著者が書き出した作品です。いつもの龍さんとはかなり趣きの異なる著作なだけに著者の人間性のプリミティブな本質が良く見えるもので若い時から破天荒でお祭り好きな性格である事を初めて知りました。楽しい青春物語が好きな人にはオススメします。

2016/02/11

てち

学生の頃が一番無駄にエネルギーが使える時期だと私は思う。くだらないことに対して際限なくエネルギーを使えるのだ。しかし、だんだん大人になると、バカバカしくなり無駄なエネルギーを使わなくなる。でも、このエネルギーの浪費がなかったら人生は無味乾燥としたつまらないものになるであろう。この作品は、凄まじいエネルギーに満ち溢れている青春小説である。楽しむためには、エネルギーがいる。たまには大人も無駄なエネルギーの浪費をしてみても良いのではないだろうか。

2020/12/11

ehirano1

ご本人の自伝とのことですが、パワー全開で捧腹絶倒でした。高校生はこれくらいあっても良い(=たくさんバカやって年喰ったらあの頃は散々バカやったよな、くらい言える方が良い)とさえ思います!と改めて思い、過ぎた私自身の高校生時代を懐かしく思いながらノスタルジックに浸りました。

2024/01/21

はっせー

久しぶりに読んでみた。高校生ならではのバカバカしさと青春を全力楽しんでいる雰囲気がここまで伝わる作品であった!タイトルになっている69とは1969年のことである。著者の村上さんの実体験を元に書いた小説になっている。主人公のケンが色んなことに手を出し挫折し最後は成功する話。なんといっても読んでて笑ってしまうことが多く、私の高校時代の思い出まで思い出してしまうほどであった!この本の時代の1969年は私にとっては歴史の話である。その時代の雰囲気や事実などもこの本から感じる。歴史と青春を知れる一石二鳥の本である!

2021/07/14

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