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隠し剣秋風抄 (文春文庫)

隠し剣秋風抄 (文春文庫)

隠し剣秋風抄 (文春文庫)

作家
藤沢周平
出版社
文藝春秋
発売日
1984-05-01
ISBN
9784167192075
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隠し剣秋風抄 (文春文庫) / 感想・レビュー

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タツ フカガワ

秘剣を題材に、どこかに瑕疵を持つ剣士たちの人間ドラマを描く9つの短編集。ちょっと滑稽色も刷かれた「酒乱剣石割り」から始まるなかで、「偏屈剣蟇ノ舌」「孤立剣残月」の最後に見られる夫婦の姿にほろりとなりますが、「盲目剣谺返し」の最後の3ページは今回も涙ぼろぼろ。藤沢さんの小説作法のなかに秘剣の奥義を見るような傑作です。

2024/03/09

mj

藤沢ちゃんの短編集。全部よかった。心がぽかぽかしますな。あとがきから:「しかし私は、自分の中にある郷里の言葉をそう簡単には捨てる気になれない。それらの言葉を手がかりに、私はものを感じたり考えたりし、つまりは世界を認識したのであり、言葉はそういうものとして、いまも私の中に生き残っているからである。」 ちげぇねぇや。言葉って大事っすね。

2021/05/29

エヌ氏の部屋でノックの音が・・・

2003年12月 5日 39刷。。。藤沢先生の隠し剣シリーズの後の方から読む。映画「武士の一分」の「盲目剣谺返し」を読みたかったからである。題名からエコーロケーションかと思ったが、音で無意識の反応であった。しかし、このシリーズ生活感といい、隠し剣という必殺技といい、ちょっとしたエロさといい、とても上級である。次は最初の方の「鬼の爪」「鳥刺し」といった方の原作を読んでみよう。しかし、もう時代劇を張れる役者も少なくなったなぁと実感する。

2021/02/11

Yoshiyuki Kobuna

古書店で購入し、時期が整ったので読むのを始めた一冊。読み進むうちに最後の一篇は映画原作とわかった。生活に根差した描写の裏で、たいへん物騒な果たし合いが話の根幹を成していて、切り替わる瞬間の冴えが素晴らしい。町人もお侍さんもたいへんだ。

2018/08/07

読書のお兄さん

必殺の剣技を修得した達人たちが主人公の短編小説集。 一人一人の背負っている人生が泥臭く描かれていて、等身大の人間の姿を感じることができる。 己の運命をかけて繰り出す秘剣は、相手を斬るか斬られるか。明日を見るのはお前か俺か。いざ勝負の時!

2017/11/05

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