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又蔵の火 (文春文庫)

又蔵の火 (文春文庫)

又蔵の火 (文春文庫)

作家
藤沢周平
出版社
文藝春秋
発売日
1984-11-01
ISBN
9784167192105
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又蔵の火 (文春文庫) / 感想・レビュー

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shincha

藤沢周平氏の初期の作品。短編中編集。ダークサイドの悪人たちが主人公。終わり方も救いのある終わり方ではない。相変わらず、素晴らしい表現で当時の風景や、人々の風情や、顔色まで、小生の脳内で現れてくる。どの作品の秀逸であるが、小生が好きなのは、表題の「又蔵の火)と「恐喝」。どうしようもない悪人の心の中にほんのりとある人としての優しさのようなもの…。いつまでも余韻に藤沢周平の世界観に浸っていたい。面白かった。

2024/03/18

にゃんにゃんこ

敵討ち、博労、ヤクザとすさんだ人生を自ら選んで生きる男達。殺伐とした心の中に、ふと沸き上がる人情に立ち直ろうとする。しかし、闇の世界の掟は甘いものではなかった。やるせなさを感じる短編集。若い人にはお勧め出来ない大人向け。面白さ35

2021/12/04

go

いやー素晴らしい。藤沢氏が言うように負のロマンだね。松本清張より抑えたタッチの負のロマン。ちょっと西部劇を思わせる話の展開。今のところ藤沢周平にほぼハズレなし

2023/09/18

RFMJUVE

どの話も暗い結末になるのは分かっていても、「割れた月」の鶴吉とお菊、「恐喝」の竹二郎は何とかならないかと思ってしまった。嫌な奴かと思ったけど匕首を渡す鍬蔵見直した。所詮貧乏は救われないのかな〜少なくとも博奕に関わるのは良くない事は分かった。

2022/04/18

むらよし

藤沢周平初期の短編集。結末はどれも何とも言いようがない何の希望もない暗さ。藤沢作品の初期は暗いとは聞いていたがこれか… 藤沢ファンとしてはこういう時期の作品に触れられたことは良かった

2024/08/03

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