甘味辛味 業界紙時代の藤沢周平 (文春文庫 ふ 1-93)
甘味辛味 業界紙時代の藤沢周平 (文春文庫 ふ 1-93) / 感想・レビュー
けやき
業界新聞時代に藤沢周平が書いたコラムの数々とその時代の評伝。面白く読んだ。
2024/02/01
剛腕伝説
海坂藩城下町 第7回読書の集い「冬」 藤沢周平が食肉業界新聞・編集長時代に書いた新聞のコラム集。 色んな顔が見えてくる。 学生時代は硬派で流行歌や女の話に熱中している連中を軽蔑し、野球やテニスをやる者さえ軽蔑していたとの事。後年の藤沢周平からは想像もできない一面であった。 また、直木賞受賞時の体重は48kgだったとか。痩せ形なのは分かっていたが、そこまで痩せていたとは驚き。文章の端々に、鬱屈した精神が垣間見得るのは、この頃から既にあったのだと感慨深い。
2022/01/24
yokmin
徳永文一の「業界紙時代の藤沢周平」が興味深い。藤沢さんの温かくて、誠実な性格が浮き彫りにされている。
2013/05/21
キムチ
ハム等の食品加工業界新聞の編集長としての活躍ぶりを追った内容。前半はその仕事としての常設コラムが掲載されており、よくもまぁ「淡々と日常を描きつつ、ハムなどの話題を絡ませて行っている」継続の力に感心する。 後半はその業界での栄枯盛衰を藤沢氏亡き後のエピソードを混ぜて綴っている。 昭和40年代のバブルからそれがはじけるまでの世界も描かれていて面白い。 奥さまが亡くなって再婚するまでの苦労もちょっぴり含まれているし・・。 表紙の写真・・何やら佐田啓二みたいで素敵。
2013/02/22
kiho
食品加工業界新聞に執筆されていたコラムが新鮮…限られた字数の中に、藤沢さんの人柄と視点、当時売り出し中のハムの状況までが伺える貴重な文章。作家を目指す心意気を持ちながら、日常の生活を真摯に送った様子や周りの方たちとのつながりなど興味深い中身でした☆甘味辛味…この響きもいい。
2013/06/02
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