団塊の世代 (文春文庫 193-3)
団塊の世代 (文春文庫 193-3) / 感想・レビュー
たいけい
35年前の文春文庫に収められた4篇の小説で描かれた近未来は、既に現代になっている。戦後っ児の団塊の世代の総括の結果が国会で現在議論されている安全保障法案だとしたら、1960年代の大学紛争は戦前・戦中世代の親に子供らしく生きることを我慢させられた反動として、単に駄々をこねてみただけということになりはしないだろうか?この世代が生み出した過当競争と過剰施設がもたらした貧困を解決するために戦争が望まれるのは本末転倒ではないか。まさしく戦後の日本の経済成長を支えたこの世代が日本の将来の行方を握っていると思った。
2015/06/09
ヨーイチ
団塊の世代、元々は小説の題名で有る。作者冥利に尽きる。さあ、堺屋の予想は当たったのか。
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