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巨いなる企て 下 (文春文庫 さ 1-6)

巨いなる企て 下 (文春文庫 さ 1-6)

巨いなる企て 下 (文春文庫 さ 1-6)

作家
堺屋太一
出版社
文藝春秋
発売日
1984-05-01
ISBN
9784167193065
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巨いなる企て 下 (文春文庫 さ 1-6) / 感想・レビュー

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糜竺(びじく)

私的には、かなり面白く読み応えがありました。豊臣秀吉死後の石田三成が主人公の歴史小説です。下巻です。五大老の一人前田利家が亡くなり、ますます徳川家康は、自分の思うがままにやりたい放題し始めます。石田三成がそれを、何とか防ごうとしますが、難しい状況へと、追いやられていきます。しかし、恐らく日本史上初、世論を喚起し関係者を口説き、資金と人材を調達して、しかも新規の事業創造者として、19万4千石の大名に過ぎない彼が、家康に対して挙兵する過程はかなり面白かったです。個人的には大したもんだと思いました。お薦めです!

2017/09/22

金吾

○関ヶ原の戦い直前の石田三成に焦点を絞ることにより、まさしく巨いなる企てになっています。結果はともかく、中流の力しかない三成が天下分け目の戦いを、企画できたこと自体、彼の有能さを示していると思いました。

2020/12/13

金吾

○言い得て妙な題名であると思います。ラストの「はじまりのおわり」の部分は好きな部分です。「事業製造者は総合調整者や設計者を兼ねてはならない。まして実施者などになろうとするのは絶対にいけない。」は至言だと思います。

2021/11/18

aponchan

上下巻通じて、面白かった。堺屋氏の事実に基づく考証で物語になっており、関ケ原の戦いに至るプロセスがよく理解できた。特に、石田三成が関ケ原の戦いのプロデューサーとして活躍するという視点はとても斬新で、納得がいく。関ケ原の戦い後の世界をどのように組織でまとめていくつもりだったのか、明晰な頭脳を持つ三成が考えていなかったとは思えないが、豊臣の世は長く続かなかった気もする。良書。

2018/11/17

泉 勇一郎

最後が尻切れ…って感じだったがまぁ面白かったが。家康のタヌキ親父っぷり猛炸裂で笑えた。実戦経験者故に、三成ごときには負けるはずがないとしても、逆に見ればそこまで追い込んだ三成は大したものだな。75点!

2016/10/23

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