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峠の群像 2 (文春文庫 193-8)

峠の群像 2 (文春文庫 193-8)

峠の群像 2 (文春文庫 193-8)

作家
堺屋太一
出版社
文藝春秋
発売日
1986-12-01
ISBN
9784167193089
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峠の群像 2 (文春文庫 193-8) / 感想・レビュー

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金吾

○経済の観点でとらえていきますと元禄の時点ですでに武家による統治は崩壊しているように感じます。施策の変化をとらえ更に力をつける商人と後手にまわる武家が興味深かったです。

2023/07/03

フミ

江戸・元禄時代の流れを、松の廊下事件の七年前から、幕閣、赤穗藩、大坂商人と、三つの視点から描いていく群像小説の二冊目です。この巻の大きな目玉は「幕府の貨幣改鋳(金銀貨幣に異物を混ぜて数を増やす)」政策でしょうか。他に赤穗藩の塩業改革の成功や能吏派・武闘派の対立、赤穗の塩で儲けた、商家の娘が、京都のご婦人相手に衣装比べをしたり、社会階層ごとの空気の切り替えが見事な巻でした。後半、いよいよ、浅野さんと吉良さんの仲が険悪になる事件が続きますが、話の流れが上手すぎて、学生さんとか「史実だ」と思い込みそうだなぁ…。

2024/11/09

こすとがいん

江戸城の地中に眠る黄金伝説。明暦の大火で江戸城の奥金蔵の大量の金銀が溶解して地中へと。どこにあるのでしょうか?

2015/09/13

BIN

2巻は元禄時代の政治経済の本になってました。幕府による貨幣改鋳の経済改革、それに便乗して大儲けする商人とますます貧乏になる武士たち。赤穂の新浜塩田成功により吉良の所領のある三河の塩が美濃から駆逐されつつあり、その点からも浅野と吉良の心情のすれ違いに持っていって殿上で爆発する形になるんでしょうね。吉良がちゃんと自分の所領の民の声を聞く名君としても紹介されています。

2016/12/16

こすとがいん・その2

再読。いよいよ歴史経済小説へ。ただ江戸っ子の火事場の出来事のホラ話。赤穂の徳蔵さんの努力など微笑ましい話も。

2022/11/11

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