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峠の群像 4 (文春文庫 193-10)

峠の群像 4 (文春文庫 193-10)

峠の群像 4 (文春文庫 193-10)

作家
堺屋太一
出版社
文藝春秋
発売日
1987-01-01
ISBN
9784167193102
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峠の群像 4 (文春文庫 193-10) / 感想・レビュー

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金吾

○討ち入りそのものより討ち入りまでのアプローチやその後が良かったです。参加しなかった赤穂浪人が不義士扱いになり非難されたり、事件がすぐ忘れられるのは空気に流されやすく多角的なものの見方が苦手な国民性を表しているように感じました。近松門左衛門の事件に対する総括が素晴らしく、堺屋さんが言いたいことなのだろうと思いました。

2023/07/04

こすとがいん

善意の人達が、それぞれに善意を尽くし、そして不幸を作り出す。重たい言葉ですね。運と御縁と世の中の流れによって個人のささやかな努力は儚く消えていく。次作、「俯き加減の男の肖像」に明るい未来を期待!

2015/09/25

こすとがいん・その2

忠臣蔵となった最終巻。時代は峠をこえて下り坂へ、なんとも哀しき終わり方であった。

2022/11/30

BIN

ついにで最終巻、討ち入りです。討ち入り自体はあっさりしている。討ち入りまでの金欠による生活苦とそれによる脱落、また討ち入り後は参加しなかった面子が不義士として非難され、参加しなかった特に少禄にとっては迷惑極まりない。討ち入りが正義として描かれてないのが本作品か。近松の「それぞれに善意な人がそれぞれに最善を尽くして、それぞれに不幸を作りあおうた」というのは印象的。悲しいなあ。

2016/12/23

takumi

忠臣蔵は終わったー七郎次と素良の恋も終わったー元禄も終わったーこの世の無常さを感じた。

2013/05/04

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