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団塊の世代 〈新版〉 (文春文庫 さ 1-20)

団塊の世代 〈新版〉 (文春文庫 さ 1-20)

団塊の世代 〈新版〉 (文春文庫 さ 1-20)

作家
堺屋太一
出版社
文藝春秋
発売日
2005-04-08
ISBN
9784167193201
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団塊の世代 〈新版〉 (文春文庫 さ 1-20) / 感想・レビュー

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エドワード

本作は未来の日本を描いた前代未聞の<予測小説>。SFではない。団塊の世代の、20代から50代までの世相の予測。1975年の作品だが、さほど的外れでないのが驚きだ。パソコンや携帯電話は無い。もちろんセクハラ、うつ病、認知症も出て来ない。しかし、カイシャの風景というものは、恐ろしく変わらないもの。人事異動があり、派閥争いがあり、一杯飲みがある。江戸時代からある。この時代には窓際族という言葉はなかったようだが<中高年知的労働力過剰>という言葉はキツイ。80年代が不況にあえぐ憂鬱な時代と予測されているのが面白い。

2016/06/05

団塊シニア

団塊の世代の名付け親の堺屋氏の作品、38年前の作品であるが小説の面白さよりも団塊の世代の過去、現在、将来を的確に捉えてる内容が素晴らしい。

2012/11/13

ザキ

70年代に官僚が書いた小説なのですが、当時から既に将来の少子高齢化社会を予想した作品。 特に社会保障費が逼迫するところや、会社に高齢社員がダブつく描写はリアルかつ、実際に起きてることです… 小説という形をとることで、人口減という話題をよりとっつきやすくしたと思います。 小説という形態の良さが出た作品かなぁと思いました。

2024/07/13

Hiro

もはや一般名詞と化した団塊の世代の原著。団塊が鉱山用語であったと初めて知った。社会の雰囲気やテレビの視聴率は、社会のふとした流行や動きがやがて大きなうねりとなり形成されるわけで、他の世代より頭ひとつ勢力の大きい世代が、独自の捉え方をした事が数々の流行を生んできた事に納得。世代は最後福祉を貪り若者から搾り取り、やがて国を滅ぼしていくことが、1976年に既に見抜かれていた!

2020/09/16

ゼブラ

10年ぶりくらいの再読。10年前は団塊の世代の大量退職による新たなマーケットが生まれることについて、いくらかは前向きに捉えられていたかなと振り返ります。小説の内容は「予測小説」とのことで1975年〜76年に執筆した近未来の予測とのことでしたが、現実との乖離はそう大きくないと感じました。団塊の世代が通り過ぎていった学校や会社等は強制的に大きく構造を変えられていったのだということが具体的なイメージを伴って理解できたと思います。

2019/03/06

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