地図を燃やす (文春文庫 さ 2-7)
地図を燃やす (文春文庫 さ 2-7) / 感想・レビュー
アマヤドリ
生きることの深層に近づく、ということについて考えた。その手段としてなにを持つか。
2016/04/28
ちぃ
ルポライターとしての彼、そして旅人としての彼について“キラキラと輝くフラグメントを集めた”エッセイ集。少年期に読書記録をつける友人を見て、自分にはそんなマメなことできないが、もしやるならそのノートに『本を嚙む』とつけるのに、と考えた沢木さんはやっぱりすごい。読んだもの、見たもの聞いたものすべての経験をかみ砕いて自分のものにした結果、こうして素晴らしい文章ができあがったのだな。リュー・アーチャーの言葉“私は、人々の生活の中に入り込み、また出ていくのが好きなのです…(以下略”は私にもよくあてはまる。
2016/07/01
kco
2016-96.潮時を。ずっと探していて、もういい加減ここが潮時と思って。そんな「潮時」の本。でも「潮時」を認めるのも怖くていやででももう逃げ場もなくて。はーい!今日が潮時ですよー!と隣の私が全身で叫んでるんだと思う。すんごい大好き、で終われて、よかった。
2016/12/06
turutaka
3冊目は「旅」。 書かれたタイミング的にこれはまさに「前深夜特急」であり「深夜特急プロトタイプ」となる作品である。 深夜特急にそのまま使われているエピソードもあり、また深夜特急を読み返したくなる誘惑にかられる一冊でもある。 深夜特急で訪れた香港を5年後に再訪する話が白眉だ。
2023/11/30
RUI COSTA
沢木耕太郎の何が好きかというと彼の文章、そして考え方が好きなんだと実感した。食に関する考え方なんて自分と全く同じだと思った。彼が自分で歩いて、自分で見て、多くの人と偶然或いは必然的に関わって書いたルポライターとしての文章は、彼の旅そのものなんだろう。
2017/04/11
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