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馬車は走る (文春文庫 さ 2-8)

馬車は走る (文春文庫 さ 2-8)

馬車は走る (文春文庫 さ 2-8)

作家
沢木耕太郎
出版社
文藝春秋
発売日
1989-07-10
ISBN
9784167209087
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馬車は走る (文春文庫 さ 2-8) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

文体がよい。あの頃、私はひとつひとつ味わいながら、読んでいた。沢木耕太郎は本書のような素材が向いている。

2010/05/08

KEI

昨年10月に読んだ「246」にこの本を出版すること話が出ていたので読んでみた。趙治勲、石原慎太郎、日本初のレストランシアター「ミカド」を作り3年で敗れた山田泰吉、小椋佳、シングルハンドのヨットレースに参加した多田雄幸、そしてロス疑惑の三浦和義と共に時間を共有したルポルタージュ6編。著者は言う「運命という馬車の中に、束の間ではあっても一緒に乗り、走っているのではないか」石原慎太郎を「日々山に岩を運ぶ事を繰り返すシジフォスの様では無かったか」という文章に納得した。当時、石原は敗れ美濃部が都知事となった。

2022/01/08

葉芹

なんて古びない文章に内容に。常に傍観者でいるくせに本音を吐かすまで侍る様子が窺える。新鮮さを失わないのは澤木さんの腕だ。ルポですよ、それも時の人の。素晴らしい♪

2012/01/01

ステビア

短編集。どれも良かったけど、多田雄幸についての「オケラのカーニバル」と三浦和義についての「奇妙な航海」が特に好きかな。

2011/10/10

Lisa Tada

沢木耕太郎、初読。読みやすく釣り込まれること多々あり。内容も、時代が少し古いが、ある年齢以上の人なら今でも十分に楽しんで読める。例えば、石原慎太郎の若い頃の、彼の姿と時代の雰囲気など。6人の人物のある意味人生のピークを、その時に、または振り返りながら、えぐるように、または上澄みを掬うように描かれる物語。文章も品があり、ちょっとした発見だった。描かれているのは囲碁の趙治勲、石原慎太郎、ナイトクラブ帝の山田泰吉、小椋佳、素人ヨットレーサー多田雄幸、ロス疑惑の三浦和義の6人。女にはわからない男の情感に満ちている

2023/12/22

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