喪服の折鶴 (文春文庫 さ 3-23)
喪服の折鶴 (文春文庫 さ 3-23) / 感想・レビュー
yumiDON
趣味が折り紙の退職した刑事の元に持ち込まれる、折鶴にまつわる謎の数々。安楽椅子探偵の典型でしょうか。とても丁寧に織り上げられた短編は、派手な面白さはなくとも、安心して読めます。巻末のインタビューで、折り紙は佐野さんご本人の趣味でもあるそうで、なるほど一折り一折り丁寧に折っていくように、書かれた物語なんですね。「龍の餌」「折鶴の入院」がとても良かった。こういう油断ならない作品が入っているのが、佐野さんの短編集の魅力です。「逃げたキリン」も予想外のラストに思わず微笑んでしまった。
2015/10/04
roomy
初佐野洋作品。折り紙にまつわる謎を持ち込まれ解決していく末次元刑事部長。話は面白いのですが短編で少し物足りなかったです。ずっと浅見シリーズを読んでいるせいかもしれません。面白かったので長編があれば他の作品も読んでみようかな。
2016/02/05
ちょん
読んでから前作があることに気付きましたが、楽しめました♪ 一昔前の捜査も面白い‼
2016/02/17
竜王五代の人
この先生の単著も初、だと思う。折り鶴とその亜種にまつわる事件を、その筋の専門家とみこまれて次々と頼まれる定年退職刑事の話。ここまでマニアックな事件専門とくるとミステリーの主人公はなぜ次々と事件に巻き込まれるのか、などと悩むのがバカバカしくなる。「逃げたキリン」「折鶴の恩返し」のように舞台を妙にぐちゃぐちゃにしただけで理が通ってないようなものもあるものの、だいたいは読みやすく、折り鶴もそれぞれ妥当に事件に関わるので安打と言っていいのでは。
2022/01/06
ゆうはる
ちょっとハズレ
2012/03/07
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