地下旅! (文春文庫 さ 29-5)
地下旅! (文春文庫 さ 29-5) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
部類の鉄道マニアでもある酒井順子さんによる東京地下鉄紀行+α。私も地下鉄は大好き。木のエスカレーターで延々と地下に潜って行ったロンドンの地下鉄や、ルーブル駅は別格としても、いずれもシャレた装飾のパリの地下鉄。ローマやミラノはあまりパッとしないが、その代わりにトラムがいい。さて、東京の地下鉄だが、私も全線を完乗し、全駅に降り立ってみたい。いずれは、と思うのだが。今回、この本を読んでみて、私には新宿線が一番馴染みがない。そして、まだ降りたことがなく、是非にと思ったのが南千住。目当てはもちろん「尾花」の鰻だ。
2013/10/22
あつひめ
地下鉄がある都道府県ってこれだけだったのか…始めてわかった。地下鉄と言えば暗い中を走る移動の道具としか考えたことがなかったけど…年を重ねると、どんなものにも魅力を探してる、楽しい探しをしながら街を見るからに、この本に表された地下駅の魅力に心が震える。札幌の満員の話には頷ける。地下に限らずJRも押しくらまんじゅうしないし(笑)東京に行ったら下車してみたい地下駅がいっぱい。おのぼりさんのガイドブックみたいだ。
2013/09/08
あすなろ
酒井さんの地下鉄旅!東京の地下鉄全線制覇すると、total290キロで、朝6時58分に渋谷をスタートして、代々木上原駅に23時20分。つまり、16時間以上かかる。そんな東京の地下鉄の各々の駅と酒井さんの想いを綴った本。酒井さんのエッセイというか文章は好き。暑い中、サラッと読了。東京の地下鉄というと僕は昔からよく利用してて、都心部が殆どですが、結構乗りやすいと思っていて、短期間の駅毎に街並みが変わることが羨ましいと思うことが多々あります。取り上げられている、浅草・両国・銀座・東京・神保町・新宿等々。
2018/07/16
ぶち
鉄道好きな著者が、地下鉄で行ける東京の名所などを紹介してくれます。でも、10年も前のものなので、新鮮味は少し薄らいでしまっています。紹介されているのが町という"点"なのも残念です。今や地下鉄とほとんどの私鉄が相互乗り入れしています。池袋-新宿-渋谷-自由が丘-横浜などのショッピングエリアが一本の"線"で繋がっているのです。他にも、地下鉄を乗り継いだ平河天満宮-湯島天満宮-亀戸天神といった合格祈願ツアーなんていうのも考えられます。そんな線と線を繋いだ新しいガイドを著者に書いていただきたいと思います。
2022/10/25
いたろう
地下足袋ならぬ、地下旅(笑)「女流阿房列車」で、東京の地下鉄全線を1日で完乗するという企画をやりきった酒井さんの、地下鉄愛が詰まった1冊。東京メトロ、都営地下鉄、それぞれの各路線を取り上げた「旅」は、地下鉄の中の話というより、駅の近くの見どころ、食べ処の訪問記といった感じ。溜池山王駅→ホテルオークラのフレンチトースト、小伝馬町駅→小津和紙店、南千住駅→鰻の「尾花」、代々木上原駅→イスラム教のモスク「東京ジャーミイ」、後楽園駅→印刷博物館、赤羽岩淵駅→小山酒造、浅草橋駅→下町のハンズ「シモジマ」が気になる。
2020/10/28
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