本は寝ころんで (文春文庫 こ 6-6)
本は寝ころんで (文春文庫 こ 6-6) / 感想・レビュー
ばりぼー
ブックガイド+90年代に「週刊文春」に掲載された「私の読書日記」。他人に教えたくない面白本ベスト50のうちの海外ミステリ現代編は、①ロス・マクドナルド「さむけ」②トニー・ケンリック「スカイジャック」③トマス・チャステイン「パンドラの匣」④リチャード・ニーリイ「心ひき裂かれて」⑤ルース・レンデル「わが目の悪魔」⑥トレヴェニアン「夢果つる街」⑦グレアム・グリーン「ヒューマン・ファクター」⑧リチャード・ジェサップ「摩天楼の身代金」⑨ピーター・ラブゼイ「偽のデュー警部」⑩P・D・ジェイムズ「死の味」。
2017/03/21
もりくに
再読。(たぶん?)本棚から取り出して、パラパラやっているうちに、止まらなくなった。単行本の発行が、1994年だから、もう20年以上前。第Ⅰ部が著者の嫌いな(?)ベストテン、第Ⅱ部が読書日記。あとがきにもあるが、一般性あるが、ベストセラーにならない地味な本の基準で選ばれた本が、彼の筆で生き生きと活写されると、ぜひ読んでみたくなるのだが、勿論ほとんど「絶版」、アマゾンのお世話になる。中野翠を悪口を言う<技術>のベテランと評価。さらに好きなナンシー関と比べて、彼女はまだ<愛されたい気持ち>を抱いていると。
2016/11/12
ホークス
1990年代前半の書評で、映画や世相等にも筆が及ぶ。著者は1932年生まれで自分の親世代。色々気付かされる話が多く、記憶の糸がふいにつながる瞬間も度々あった。語りが軽妙で分かりやすいのも良い。又解説で北上次郎が言う様にディテールの表現に魅了される。ただ、もう新しい世界観を吟味するのは止めてしまった感があり、良く言えば安心感、悪く言えば閉塞感がある。逆説的ではあるが教訓として、強迫的に誰かを犯人にしない、理解できない事も認める、自分の歪みを恐れる、断定したい誘惑に負けない、等を得た事としたい。
2016/05/14
山下哲実
どういう風に感想日記を書けばいいのかが書かれていて面白かった。
2013/10/28
Nick
再読&斜め読み。今後、読みたいと思える本が見あたらなかったら、この本を辞書的に調べて見よう。
2018/06/10
感想・レビューをもっと見る