最後の日々 上―続・大統領の陰謀 (文春文庫)
最後の日々 上―続・大統領の陰謀 (文春文庫) / 感想・レビュー
paxomnibus
「大統領の陰謀」の続編という位置づけだが、前作と違って小説仕立てになっているので読みやすくなっているのかと期待したらさにあらず。膨大な人数にインタビューした上、事実と認定されたできごとをおおむね時系列に従って淡々と書いているだけなので、退屈極まりない。最後に劇的な結末を迎えると読者は知っているという前提で、そこに至る登場人物の行動を叙述しているのみだ。この時のニクソンをもしも筒井康隆が描写したのなら最高におもしろいドタバタ喜劇になっただろうに! これは悲劇だと巻末にはあったが、小説にも何もなってないだけだ
2018/04/08
感想・レビューをもっと見る