あたしが海に還るまで (文春文庫 う 6-4)
あたしが海に還るまで (文春文庫 う 6-4) / 感想・レビュー
『よ♪』
前作ファザーファッカーの後、漸く家を逃げ出した筈の静子はあっさりと連れ戻されてしまう。絶望的な日々が再び──。少し躊躇ったがそんな感情は余所に頁が進んだ。単純に面白かったのだ。その後もやはり家出を繰り返し、職を転々とし、付き合う相手をクルクルと変える静子。あまりに簡単に体を許してしまう姿に苦笑と心配。が、嫌悪感はなかった。きっと彼女は”なりたいもの"になりたかっただけなんだ。遂に"東京"へ──。歯切れ良い淡々とした囁き。音楽が聴こえるような言葉。そうか、洒落てると感じたのはその心地好くリズミカルな"詞"。
2022/01/04
ミツツ
あっけらかんと書かれてるけど、相当な事です。いろいろトラウマになりそう。
2019/04/03
とも
初めて内田春菊さんの本で「面白い」と思えた(笑)エッセイやら何やらは内容がスカスカに思えて、弱い女性の必要以上なまでの強がりが書かれている様にしか思えなかったけど、今回読んだ著書は素直に面白かった。 静子という強い女性の弱い一面が描かれていた。ファザーファッカーの続編との事で機会があればそっちも読もっと。
2017/09/12
背番号10@せばてん。
1997年12月4日読了。ファザーファッカー続編。あらすじは忘却の彼方。
1997/12/04
GoJEF
kindle版。ファザーファッカーの続編ということで読んでみましたが、壮絶というか呆れるというか。なんでそんなに男に虐げられながら一緒に暮らすのか?
2019/06/28
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