頭の散歩道 (文春文庫 278-3)
頭の散歩道 (文春文庫 278-3) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
数学からことば遊び、マジックからゲームまで、知的遊戯を幅広く、硬軟とりまぜて、後になるほど軟の方が多めになっていくけど、最高の水準で紹介する、言ってみれば「読ませるパズル本」。元本が1978年なので、紹介された最新の作品の方が、時代性をおびて古く見えて、パズルといえば定番になる古典作品の方が、時代をこえて「ああ、あれだな」と思わせる。自分的には回文は作れないが、「いろは歌」の亜流ならできると思う。全体にいろんなところで著者の感覚がうかがえるのが楽しいし、いつのまにか昔の勉強を復習した気になれる。
2021/10/26
jjm
阿刀田さんの興味エッセイ集。回文、確率、魔法陣、だまし絵、パラドックス等を扱う。これらの話ももちろん面白かったが、コーヒーブレイク的な挿入話もまた面白い。カクテル・ブラッディマリーの由来、川端康成『雪国』の「左手の秘密」に関する考察は、本当にそういう意味なのか!?と興味深かった。
2021/10/31
MIKETOM
頭の体操的な本が好きな人とか知的好奇心が旺盛な人は読んで損はないと思う。そっち方面の様々な事柄についての蘊蓄ものなのだ。例えば驚異的な回文の様々な例を紹介したり、魔法陣に関する蘊蓄、正方形にハサミを入れて複数の正方形を作る、ただしできた正方形は大きさが全部違うようにするとか、形式美の法則と題して起承転結の例や黄金分割に関して蘊蓄を傾けたり、カナ48文字を使っていろは以外の文章を紹介したりとか、だいたいどんな本か想像がつくと思う。知的好奇心が旺盛な人は読んで損はないと思う(重要なことなので二回言いました)
2019/09/21
takaC
1993年2月読了。
1999/01/01
suzuki-takefumi
じゃんけんの起源、魔方陣、回文などなど、人類が暇つぶしに考えた様々なゲームや遊戯のさまざま。言葉遊び関係が多いのはやはり小説家だからか。中には「ちょっと挑戦してみるかな」という面白そうなのもちらほら。
2010/02/26
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