響灘: そして十二の短篇 (文春文庫 あ 2-12)
響灘: そして十二の短篇 (文春文庫 あ 2-12) / 感想・レビュー
KAZOO
表題作と家族に関する連作のような短篇が12入っています。日常の何気ない小さなことなどをうまく描いて短篇小説にする、やはり阿刀田さんは、家族あるいは男女の仲をうまく料理してくれます。最近は表題作みたいなのはあまり好みではなくなってしまっていますが、読ませる手腕は大したものだという気がします。
2015/03/15
MIKETOM
響灘って語感がなんとなくロマンチック。阿刀田もだからこそテーマに取り上げたんだと思う。関門海峡の北西部に広がる海域で、北と南からやってきた海流がぶつかる地点なんだそうな。ぶつかった地点で波がしらが立つ。南からの海流と北からの海流は日々状況次第でどちらかが高い。というのをモチーフにして男女の久々の邂逅を描いた作品。なんだかよくわからないだろうけど(笑)12の短編は一編が15ページほどで短編というには短い。阿刀田が昔書いたエッセイを基に短めの作品を書いたって格好かな。正直言って物凄く面白いってほどではない。
2019/04/04
takaC
1992年7月読了。
1999/01/01
ipusiron
2000/3/16読了
2010/07/31
ipusiron
1998/7/8読了
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