やさしい関係 (文春文庫 あ 2-15)
やさしい関係 (文春文庫 あ 2-15) / 感想・レビュー
じいじ
毎日暮らしていれば、嫌なことも嬉しいこともやってくる。そんな人生において、身近な女と男たちの日々の機微を綴った物語はおもしろいです。とりわけ、女たち(奥様だけではありません)に翻弄される男どもが愉快です。さすが阿刀田さん各々の結びは、きっちりサビの利いたオチで落としてくれます。名言の中から二つ。◆人生には運と不運があって、それが面白みになっている。◆不倫の恋は、恋愛の極致だが、王道ではない。…時折、読みたくなる阿刀田高の風刺のきいた短篇小説。
2018/10/17
takaC
先日読んだ『妖しい関係』からの結びつきでこれを思い出して読んだ。結構上手いと思う。12編のタイトルだけ列挙すると中島みゆきの歌みたいになっちゃうな。→「勝子」/「寛美」/「貴代」/「明日香」/「花恵」/「映子」/「十詩子」/「直子」/「夫佐子」/「笛子」/「玉枝」/「幸恵」
2014/10/03
KAZOO
12人の女性の名前が題名になった短編集です。阿刀田さんの男女のからみの話としては不倫もなくエロティックな場面もなく今の私にとっては読みやすいものでした。最近はこれくらいの話や宮城谷さんの先日読んだ「玉人」くらいがいいと感じる年齢になりました。
2015/03/17
takaC
1996年6月読了。勝子、寛美、貴代、明日香、花恵、映子、十詩子、直子、夫佐子、笛子、玉枝、幸恵
1999/01/01
カーミン
普通の男女が織りなす12話の短編集。男性目線で書かれているにも関わらず性的描写が少ないため、心地よく読むことができた。「賢者の贈り物」を彷彿させる「夫佐子」が良かったな。
2014/03/08
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