アイデアを捜せ (文春文庫 あ 2-17)
アイデアを捜せ (文春文庫 あ 2-17) / 感想・レビュー
KAZOO
「猫の耳がぴんと立つ」、何か小説のヒントなるようなことに出会ったときにそのような感じがするようです。ご自分の著書や日本や海外の小説などを引き合いに出しつつ作家工房を紹介してくれます。日常の生活などでのちょっとしたことがそのまま作品に応用されていくのにはやはりメモなどをして努力されているのですね。
2015/02/22
MIKETOM
阿刀田はアイデアストーリー作家に分類できるかな。まず骨格となるアイデアを見つけ出しそれに肉付けしていく手法。つまりアイデアがなければ始まらない。というわけで本書のタイトルになる。阿刀田本人の作品を多数紹介しながらアイデアに関する蘊蓄やら何やらを語っていく。日常のなにげない会話からヒントを得たりとか。ビビッと反応する瞬間を「猫の耳立つ」なんて表現している。俺がこの本に惹かれるのは、ここで紹介されている阿刀田の作品(50編ほど)の全てを読んでいるから。既読本の成立過程が明かされているのは読んでて本当に楽しい。
2018/05/13
ばー
著者の創作に関するエッセンス、舞台裏が詰まった一冊。参考になる。小説家というと突拍子も無く啓示的にアイデアが閃くと思っていた部分があるが、ある程度現実に地続きであることが分かり、親近感。百里の道も一歩から。人間、日々の努力が大事。
2014/11/16
雪野きずな
創作の秘訣が書かれています。アフォリズム型は初心者でも作れそう。長編の秘訣はないのかな。
2019/08/26
まめた
作家の人たちはこんなことを考えながら本を書いてるのか、といろいろな発見があった。今までにあまり読んだことのないジャンルの本だったのも面白かった。この本に出会えたおかげでこれから読む本をまた違った角度から見ることができる気がする。
2016/07/21
感想・レビューをもっと見る