わが転向 (文春文庫 よ 16-1)
わが転向 (文春文庫 よ 16-1) / 感想・レビュー
蘭奢待
共同幻想論などと並んで有名な論評だが、この中で主張していることの重要性がわからない。1972年を境に日本は変わったという。豊かになり購買力がつき、税収が上がったことを喜べという。自分には喜び幸せには直結せず、わからない。戦中世代ならではの気持ちなのか。
2018/11/03
K
(1995.914.6)短文の集まり。その中で、東京都が半透明のごみ袋に名前を書いて出すのに反対という項があった(いつの時代だ)。清掃員に高給を与えよというのはまっこと同感。だが、清掃員を守る手立てのひとつとして、都が都民に「ゴミ出しに責任を持て」と強要するのはおかしいという理屈。「そんなことしないで清掃員に手袋支給しろ」って物足りなすぎた。入りはいいんだけどなあ。あと、ばななさんもそうだけど、吉本氏もveryを「おそろしく」という表現使うんだよね。親子だね。
2020/05/17
ピラックマ
あとがきと大塚英志の解説にもあるがタイトルは明らかに編集の煽り。内容は他書とのダブりが多い産業別就業人口の変遷、憲法9条、都市論等々。「都市から文明の未来をさぐる」の中で東京の本百冊を挙げているが射程の広さに驚愕する。
2011/08/13
sansirou
転向よりも1990年代前半の経済などの見方が良かった。消費が経済を左右するのだから、消費者が力を持つ、というのは確かだな。
2017/01/21
だーよし
吉本隆明が生きていたら今の日本を見て何を語るのか、江藤淳が生きていたら吉本隆明に何を問いかけるのか。今を生きている物書きの発言には惹きつけるものがない。
2015/09/19
感想・レビューをもっと見る