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解読「地獄の黙示録」 (文春文庫)

解読「地獄の黙示録」 (文春文庫)

解読「地獄の黙示録」 (文春文庫)

作家
立花隆
出版社
文藝春秋
発売日
2004-08-04
ISBN
9784167330170
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解読「地獄の黙示録」 (文春文庫) / 感想・レビュー

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i-miya

2011.11.11 (カバー) 『地獄の黙示録』は、世界文学に匹敵する映画。オリジナル版公開当時『「地獄の黙示録」研究』という異色の映画論文を発表した筆者。22年後、「特別完全版」、徹底解剖。コンラッド『闇の奥』、フレイザー『金枝篇』、エリオット『荒地』など手掛かりに。 (帯) わかったつもりでは底が浅いレベル。ちょっとのヒントで深いレベルの見方がわかる。

2011/11/11

i-miya

2011.12.15(つづき)立花隆著。 (1976.09.07) イフガオ族の人たち。 豚の心臓、4頭。大きい順に殺す。全然残酷でないのはなぜか。◎「素晴らしい映画だ、最高傑作だ」 次は水牛。さばくのに3分かからない。エレノアの撮影。(1976.11.23) イフガオは水牛を殺し、ウィラードはカーツを殺す。ウィラードは沼からヌッと顔を出す。沼、なんと3時間で掘る。フランシス、最高興奮の映画撮影。

2011/12/15

zirou1984

本作が完成に至るまでいかに混乱していたのかについて紹介しながら、難解と言われる後半部分においてコンラッド『闇の奥』、フレイザー『金枝篇』、そしてエリオット『荒地』が直接的に引用され、挿入曲であるドアーズの「The End」の歌詞がその内容と関連していることを紐解いた解説書。あの印象深いマーロン・ブランドによるカーツ大佐は、脚本も固まってない段階での即興演技が大半というのは驚かさせられる。また主論ではないが、字幕がオリジナル版と特別完全版でほぼ別物といっていい程差し替えられていることを補足で知って苦笑い。

2015/03/21

nekozuki

フランシス・フォード・コッポラ監督『地獄の黙示録』について、背景にある文学作品や当時の社会情勢など、博覧強記の立花隆の視点から整理した本。すでに海外で分析されていた評論やエッセイの一部抜粋的な部分が多く、著者自身の視点について書かれている箇所が意外に少ないのが残念。 映画の表現がどういう意味を持つか、一度見ただけでは見逃していた部分も多かった。原作として挙げられている『闇の奥』も読んでみたいと思う。

2019/11/25

sibafu

映画を観ただけでは伝わってこないがこういう解説を読むと、原作がコンラッドの『闇の奥』でありカーツ大佐が朗読している詩はT.S.エリオットの「虚ろな人々」であったりと実に文学的要素が強いことがよく伝わってくる。他に『金枝篇』から発想を得ていたり。でもやっぱりこの映画の思想性というのは映画だけでは混乱をもたらすだけで、批評がなければわからない。それでもこの映画の狂気的な演出は素晴らしく、その映像の意味がわかった瞬間というのは貴重だ。映画そのものだけでなく製作過程も追っている。なかなかいい本だとおもう。

2013/10/07

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