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天皇と東大 IV 大日本帝国の死と再生 (文春文庫 た 5-22)

天皇と東大 IV 大日本帝国の死と再生 (文春文庫 た 5-22)

天皇と東大 IV 大日本帝国の死と再生 (文春文庫 た 5-22)

作家
立花隆
出版社
文藝春秋
発売日
2013-02-08
ISBN
9784167330224
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天皇と東大 IV 大日本帝国の死と再生 (文春文庫 た 5-22) / 感想・レビュー

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猫丸

力のこもった労作、第四部にて終了。敗戦と戦後復興の展望まで。戦後史はカバーしない。「なぜ皆が明白な誤謬を信じるフリをしたのか」という立花氏の問題追究は、天皇の(法的ではなく道義的な)戦争責任論に至る。「国家ニ須要ナル学術」の「蘊奥ヲ攻究」する目的として設立された大学はもともと「国家思想ノ涵養ニ留意スヘキ」宿命を負っていた。主に東大文系はその責を自覚し、国家の興隆をはかることを優先した結果、国体明徴運動の害悪、機関説排除の脱法性をじゅうぶんに理解し警告を発してはいた。しかし理性の牙城にも蒙昧は侵入する。

2021/03/09

こうきち

読了。 一番嫌いな奴は、蓑田と、それに乗っかった政治家や民間人連中。 それ以外は、本当に情報量が多くて、一読しただけでは、全体像を理解できない。

2017/06/11

BLACK無糖好き

最終巻。帝国大学経済学部の派閥抗争、特に土方成美グループと河合栄治郎グループの双方のリーダーの首を切る平賀総長による大粛正に至る過程は正に前代未聞の感がある。一方で、河合栄治郎の卓越した洞察力とバイタリティ溢れる人間性には強く惹かれました。また戦後 紀元節での南原繁総長による演説「新日本文化の創造」が、どれだけ多くの人に感動を与えたかが存分に伝わってきます。最終章の「天皇に達した東大七教授の終戦工作」も大変興味深い。巻末にある膨大な量の参考文献一覧で読みたい本が更に増えて困ってしまう。(^^;;

2015/04/14

rbyawa

j081、平賀粛学とそれに伴い失脚させられた土方氏の巻で、そのまま戦後に至る。平賀粛学を褒める必要もないが特に責める必要もないのではないか、というのが個人的な印象。確かに軍部を背景に権力を求めて爆走した土方氏を追い出す手段は自由主義者の河合博士を引き換えにしたかなり強引なものだったとは言え、理系の基礎研究の部分に多大な資金をもぎ取った辺りは気に入った。戦後の復興が東大から始まった誉れは平賀氏にあっていいだろうと思う。が、東大が日本の戦争推進に反対する能力を失ったのも彼以降とも言えるだろうし、歴史は複雑ね。

2019/07/15

nakmas

東大が客観的な評価を受けることなく、少なくても現在、偏差値の上での頂点に居続けることの弊害を思う。

2016/11/12

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