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日本コンピュータの黎明: 富士通・池田敏雄の生と死 (文春文庫 た 6-13)

日本コンピュータの黎明: 富士通・池田敏雄の生と死 (文春文庫 た 6-13)

日本コンピュータの黎明: 富士通・池田敏雄の生と死 (文春文庫 た 6-13)

作家
田原総一朗
出版社
文藝春秋
発売日
1996-01-01
ISBN
9784167356132
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日本コンピュータの黎明: 富士通・池田敏雄の生と死 (文春文庫 た 6-13) / 感想・レビュー

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hatayan

日本のコンピュータ産業が軌道に乗り始めるまでの歴史を、天才技術者と呼ばれた富士通の池田敏雄を軸に紹介。池田は出社する時間を惜しんで自宅で研究開発に没頭。類い希なひらめきと理解者に恵まれて頭角を現し、当時の通産省に一目置かれる存在になります。 「メーカーがそれぞれOSを開発するのは非効率。シェアの高いIBMを共通のOSに見立てて、OSに準拠したソフトを開発するのが効率的」として、池田は急逝する前に互換機の開発を判断。90年代に爆発的に普及するWindowsが出現することを予見していたかのようですらあります。

2020/03/06

Miyako Hongo

時は高度経済成長期。数学の天才・池田敏雄は周囲の理解に支えられ独自のリレー式コンピューターを作り上げた。しかし世界的に見れば、コンピューターを牛耳るのはIBM。国内メーカーとは、国の補助があってすら日本市場を席巻されかねない技術差・資本力差があった。そんな中で元IBMの設計者、アムダールと会った池田はIBM互換機の泥沼に落ちてゆく。□誰にも理解されなかった天才少年が、周囲からの助力に報いるようにリーダーになり、国の政策を促し、支える側に立つようになる。早すぎる死はその後を見せないための神の慈悲だったかも。

2016/12/29

unterwelt

富士通の電電公社の下請けみたいな企業からコンピュータ企業への転換を池田敏雄という富士通の技術者の生涯を軸に書いている。電子計算機や富士通の歴史、当時のコンピュータ産業政策についても触れられていて勉強になった。本の最後で共通OSに触れられているところに時代を感じる。それにしても池田敏雄は天才ではあったが、その才能が発揮できたのは当時の富士通の状況、そして理解者に恵まれていたからではないかとも思う。もし状況や会社が違えばその才を発揮できなかったのではなかろうか。

2020/10/16

Kazunori Ishizu

池田敏雄はやっぱり凄い。田原総一郎のコンピュータ関連の著作は少ないが、けっこう良い。

2013/06/30

西やん

プロジェクトXを見て富士通のコンピュータ開発に興味を持っていましたが、この本を読んでますます池田さんのファンになりました。非常に複雑な事情なども丁寧に説明がされていて大変参考になりました。

2012/12/24

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