アメリカと私 (文春文庫 え 2-7)
アメリカと私 (文春文庫 え 2-7) / 感想・レビュー
Xionglongshu
江藤淳が29,30歳の時にプリンストン大学に滞在した際のアメリカ論。若いうちに異国で江藤淳が何を考えたのか知りたくて手に取る。かなり面白くて、時代も場所も違えど同い年くらいで海外に滞在する身としては共感するところがあった。江藤のアメリカ観察の中から、自分の中から捨てきれない日本と、日本語という問題が逆に浮かび上がってくる過程が特に響いた。この後の批評活動への覚悟みたいなものも伝わってくる。明治維新と戦後で断絶している日本よりもアメリカの方が「古い国」だという指摘はなるほどと思う。
2023/05/14
はるくる
曲がりなりにも異国で2ヶ月間暮らしたこととか、海外研究室を訪問したことある私にとって、共感できるところおおくてすいすい読んでしまった。生活の視点から書かれた前半部と、客観的に社会の面から書いた後半部の組み合わせがより良い
2017/09/15
mn
60年代のアメリカのプリンストンでの生活。感慨深く共感できるところも多い。
2022/09/09
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