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朱房の鷹: 宝引の辰捕者帳 (文春文庫 あ 13-11)

朱房の鷹: 宝引の辰捕者帳 (文春文庫 あ 13-11)

朱房の鷹: 宝引の辰捕者帳 (文春文庫 あ 13-11)

作家
泡坂妻夫
出版社
文藝春秋
発売日
2002-07-01
ISBN
9784167378110
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朱房の鷹: 宝引の辰捕者帳 (文春文庫 あ 13-11) / 感想・レビュー

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Tetchy

辰親分の人情味溢れる裁きは本書でも健在。ひとたびページを捲れば粋な江戸の世界へ迷い込み、ご用聞きの辰親分の人情味溢れる采配に思わずひゅうと口笛を吹きたくなる。各短編には江戸の町人文化と当時の地名や風習が実に色鮮やかに丹念に描かれ、江戸の風流を感じさせる。幽霊騒ぎに縁起担ぎ、そして迷信。現代から失われつつある云い伝えを物語に見事に溶かし込む。なおかつそんな文化の中で生きてきた明るくも、時に心の闇に取り込まれてしまう町人たちを、時には厳しく、時には優しく守る宝引きの辰。彼がいるから今日のお江戸も安泰だ。

2018/01/12

たぬ

☆3 適当に借りたらシリーズものしかも第4弾だったよアハハン♪ 基本的に1話完結だから特段置いてけぼりになることはなかったし各話ごとに語り手が変わるのも新鮮。庶民的な雰囲気も悪くない。…のだけどそこまでだったわ。時代小説が得意じゃないことも手伝ってか今一つ入り込めなかった。

2021/12/16

Tadashi_N

江戸末期の神田辺りの事件簿。語り手が話によって変わるのが面白い。

2020/12/29

しんこい

最初は語り手が誰なのか分からず読みにくい感じもしましたが、一回慣れれば後は作者の語り口と手管にのせられるばかり。ミステリ的謎解きと人情がうまくかみ合った墓磨きの怪が好き。職人気質をみせつける角平市松も良いし、帯の模様から色んな謎がひもとけるこの手かさねもお見事。ほかのシリーズも読まないと。

2014/07/06

真理そら

紋章上絵師でもある作者による捕者帳。宝引きの辰が中心になった物語だけれども語り手は様々。事件がふんわりした解決に終わるので後味が良い。物語の内容以上に着物他の意匠に引き込まれる。職人ものを読んでる気分も味わえて楽しい。このシリーズを今まで読まなかった自分を叱りたい。「角平市松」「面影蛍」が好き。

2017/12/26

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