天皇裕仁の昭和史 (文春文庫 416-1)
天皇裕仁の昭和史 (文春文庫 416-1) / 感想・レビュー
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「“陛下の赤子”――それも上官の命令に従っただけの下士官、兵や罪のない市民の血が流れることさえ、いとわなかったのである」――二・二六事件で見せた、これが昭和天皇の本性である。皇室の神格的閉鎖性維持は彼の本望である。終戦後に戦争責任について国民に詫びる詔書を発布しなかったのは詫びる必要を感じないからである(戦争責任は「言葉のアヤ・文学方面」であり原爆投下は「やむを得ない」というのが本心だ)。「天皇制は差別の元凶ではない」というのが流行りだが、華族以上との結婚に固執し、未婚の処女に限る女官を200人侍らかし、
2022/01/23
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